インテリア

ハイセンス! 楚々とした脇役の草花のみで作る、野趣あふれるアレンジ

藤野幸信さん 365日の贈り花ダイアリー 「フルール トレモロ」オーナー 藤野幸信さんが手がけたブーケやアレンジメントで綴る365日の花日記。贈り花のある、素敵な暮らしのヒントをお届けします。記事一覧はこちら

9月23日の贈り花

9月23日の贈り花

野趣あふれる秋のブーケに感謝の気持ちを込めて

ハーブや季節の枝物、草花を生産する、長野県上伊那郡の「片桐花卉園」さん。そのスタイルは少量多品種栽培なので、いったいどれほどの種類を生産しているのかと不思議になるほど魅力的な花材を出荷してくれます。その「片桐花卉園」さんにお世話になった花市場の関係者から、お礼の花を贈りたいというオーダーをいただきました。

このような場合、私はその方が生産された花でアレンジすることが多いのですが、今回は市場の方が片桐さんには内緒で、片桐さんが生産する花をたっぷりと私の元に届けてくれました。

フジに似た花を咲かすマメ科の宿根草のオオバクサフジ、山野草のような趣があるラペイロージア、黄緑色の斑入り葉が美しいヒペリカム バイカラー、黒い実が枝にびっしりつくジャボチカバなどなど…。いずれも主役にはしづらいけれど、脇役にしたらとてもよい演技を見せてくれる名優のような存在の草花です。

片桐さんの草花が豊富に揃った店内は、まるで秋の野原の趣きです。このすてきな草花をのびのびと束ね、野趣豊かなブーケにしたいとテンションが上がりました。色彩のアクセントに加えたムラサキシキブ以外は、すべて片桐さんの花を使いました。

ご自身が栽培された花のブーケを手にした片桐さんの笑顔を想像しながら制作する時間のなんと楽しいことか!

【使用花材】
オオバクサフジ
ムラサキシキブ
アルストロメリア グリーンモジャ
ラペイロージア
コデマリ ピンクアイス
ヒペリカム バイカラー
シャボチカバ
ユーパトリウム
チョウジソウ

贈り花のヒント
バラやカーネーションなどメインとなる花は、特定の品種が通年出回ります。そのため、季節感に欠けるアレンジになってしまうこともありますが、そんなときに加えたいのが、季節限定でしか出回らない枝物や野趣あふれる草花です。

加えるだけで雰囲気ががらりと変わる、そんな脇役の花材に注目して、多くの品種を生産してくださる「片桐花卉園」さんは、本当にありがたい存在です。

下の写真をスワイプしてご覧ください。

藤野幸信/Yukinobu Fujino

広島駅から少し離れた段原の骨董通りにある「fleurs trémolo」(フルール トレモロ)オーナー。

広島大学大学院理学研究科生物科学専攻を卒業後、花の道の進んだ異色の経歴。

店名のtrémoloは音楽用語で震音を表し、「感動で声が震える」ことを意味する。感動する花束を多くの人に届けたい、という思いから、市場を頼らず、自ら生産者情報を入手して、お気に入りの花を集める。何種類もの花を使ったブーケは、エレガントでナチュラル。

制作したブーケのアップを続けているフェイスブックから人気が広がり、全国各地から贈り花のオーダーが届く。

月刊『フローリスト』などの雑誌の連載や表紙などでも人気。2018年6月に新著『季節の色合いを楽しむブーケ』(誠文堂新光社)を発刊。 https://www.fleurs-tremolo.com

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