インテリア
2019/07/28
藤野幸信さん 365日の贈り花ダイアリー 「フルール トレモロ」オーナー 藤野幸信さんが手がけたブーケやアレンジメントで綴る365日の花日記。贈り花のある、素敵な暮らしのヒントをお届けします。記事一覧はこちら
お祝いのブーケを、というオーダーをいただきました。なんと広島県の「神田バラ園」さんを指定!地元の広島にクオリティの高いバラ生産者さんがいて本当に助かる、とよく紹介していますが、お客さまにもその魅力が伝わっているようです。
張り切って選んだ1つ目のバラは、イタリアの国民的大女優、ソフィアローレンの名を冠した少し黄みがかったピンク。うっすら緑色がかっているのは外弁で、通常の流通ではどうしても痛みやすいのですが、神田さんのバラは新鮮でまったく傷んでいないので、そのまま使うことにしました。
2つ目に選んだのは、オール4ラブ+。少しくすんだローズピンクがクラシックな雰囲気を漂わせるエレガントなバラです。
2種のバラに合わせて、ピンクのかわいいカーネーションや、ビロードのような質感のケイトウなどを加えて束ねました。バラの花束でも、グリーンをたくさん加えてナチュラルに仕上げるのが、フルール トレモロ風。庭で咲き誇るバラのように感じていだたけたら幸いです。
【使用花材】
バラ ソフィアローレン、オール4ラブ+
カーネーション コットンキャンディ
ケイトウ プティフルーツマーメイドピンク
ヤマゴボウ
スペアミント
豆軍配ナズナ
ポリシャス
贈り花のヒント
仕事関係の顧客に贈る花をという依頼もよくあります。ちなみに今回もそのケースです。そういう場合は、贈る相手の好みがわからないこともあります。
そんなときにおすすめなのがピンク×明るいグリーンの花色合わせです。優しく華やかな雰囲気で、どなたにも好感をもっていだたけます。赤と緑は色味の性質がもっとも異なる2色、いわゆる補色の関係ですが、ピンクと黄緑(明るい緑)も補色の関係にあります。赤×緑よりやさしい組み合わせながら、互いに引き立て合うので印象が強く残ります。
下の写真をスワイプしてご覧ください。
広島駅からほど近い段原の骨董通りにある「fleurs trémolo」(フルール トレモロ)オーナー。広島大学大学院理学研究科生物科学専攻を卒業後、花の道に進んだ異色の経歴。店名のtrémoloは音楽用語で震音を表し、「感動で声が震える」ことを意味する。感動する花束を多くの人に届けたい、という思いから、市場を頼らず、自ら生産者情報を入手して、お気に入りの花を集める。何種類もの花を使ったブーケは、エレガントでナチュラル。制作したブーケのアップを続けているフェイスブックから人気が広がり、全国各地から贈り花のオーダーが届く。月刊『フローリスト』などの雑誌の連載や表紙などでも人気。 https://www.fleurs-tremolo.com
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