[現地特別取材]2026ミラノデザインウィーク探訪 海外インテリアの新潮流を訪ねて 世界のインテリアの潮流を決するといわれる「ミラノデザインウィーク」。ミラノサローネ国際家具見本市とミラノ市内のデザインイベント「フォーリサローネ」の2つを総称して呼ばれる世界最高峰のデザインの祭典です。真のデザインとは消費されるものではなく、長く愛され受け継がれるべきもの──そんなメッセージを色濃く感じとれる場となった今回、次代へ手渡す美のかたちを求めて、本物回帰へと向かう新たな潮流を探訪しました。
ハイブランドが発信する、未来へ継承するかたち
市内のフォーリサローネでは、ファッションブランドの華やかな展示がひときわ衆目を集めました。
Louis Vuitton
メゾンのルーツに遡るアールデコと創造的革新
歴史的建造物パラッツォセルベローニにて、2012年の誕生以来、大胆な創造が際立つ「オブジェ・ノマド コレクション」の新作を発表。
ピエール・ルグランの作品から着想を得たインスタレーション。

展示会場。

1921年にルグランが制作したメゾン初の家具となるドレッサーの復刻「Celeste」とチェア「Riviera」。

ロー・エッジズによる有機的なデザインの新作「Stella」。
©ルイ・ヴィトン
メゾンが参加した1925年のアールデコ博覧会の100周年を機に、アールデコの巨匠、ピエール・ルグランの作品にフォーカスを当て、改めてメゾンのアールデコのルーツと創造への情熱を示す展示内容に。
ルイ・ヴィトン
https://www.louisvuitton.com GUCCI
105年の歴史を紡ぐ大回廊の「タペストリー」
アーティスティック・ディレクター デムナのキュレーションによる没入型のエキシビション『Gucci Memoria』をサン・シンプリチャーノ大回廊で開催。
フローラ プリントを立体的な空間へと再構築した中庭のインスタレーション。
展示の核となるのはブランドの歩みを視覚的に表わした12点のタペストリー。
ブランド創設以前から現代へ。12点の物語の最終章となるタペストリーでは、デムナが率いるグッチのスタジオへ回帰。

大回廊での展示。
Courtesy of Gucci
フィレンツェの織物技術を駆使した作品は、進化し続けるブランドのアイデンティティを芸術的に表現。
Hermès
素材の美しさと職人技を極限まで研ぎ澄ます
ブレラ地区の会場ラ・ぺロタにて、アーティスティック・ディレクターのシャルロット・マコー・ペレルマンとアレクシィ・ファブリによる、石膏と再生木材を用いた演出のもと、ホームコレクションの新作を発表。
さまざまな高さの直方体が都市の街並みのようにグリッド状に立ち並び、ゲストである旅人が彷徨いと発見を繰り返す構成に。
©Maxime Verret
余白のある白を基調としたシンプルな空間で、オブジェの細部にまでフォーカスを当てたユニークな会場構成。
メタルとホースヘアの対比が美しいベース「パラディオン・ドゥ・エルメス」。

職人の手で槌目仕上げを施したメタル製のジャグ。
製品2点©Charles_Negre
エルメスジャポン
https://www.hermes.com Dior
メゾンの原点「ニュールック」を纏い、体現するランプ
ディオールメゾンは、パラッツォ・ランドリアーニを舞台にノエ・デュショフール=ローランスがデザインした新作「コロール」ランプを発表。
コロール(花冠)ラインの斬新さとエレガンスを再解釈した「コロール」ランプ。
©EDUARD SANCHEZ RIBOT
1947年のムッシュディオールの初のショーで披露した「ニュールック」を象徴する「コロール」スカートへのオマージュで、ベネチアのガラス職人により手吹きで作られるランプは、継承された職人技とメゾンの精神が融合したもの。
©MAX CORNWALL

ノエ・デュショフール=ローランスとのコラボレーションは2019年から。

会場デザイン。
下2点© NICOLO DE MARCH
クリスチャン ディオール
https://www.dior.com(次回に続く。)
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