
〔連載〕有田焼で魅せる 素敵なテーブルコーディネートのためのテクニック お気に入りの器を持っていても、それだけでは完成しないのがテーブルコーディネート。色の合わせ方、素材の選び方、テーブルクロスの使い方……。食空間プロデューサー/テーブルスタイリストの山野舞由未(やまの・まゆみ)さんに、有田焼との組み合わせを基本に、今日から役立つ素敵なテクニックを教わります。
家庭画報ドットコムをご覧の皆さま、こんにちは。食空間プロデューサー/テーブルスタイリストの山野舞由未です。私はこれまでさまざまなテーブルウェアを使ってコーディネートを手掛けてまいりましたが、今回は、拙書『名窯を巡る、季節を飾る 有田焼で楽しむテーブルコーディネート』のなかから、有田焼を実例にとったワンポイントアドバイスをお届けします。皆さまの暮らしに彩りを添える一助となり、さらに有田焼の魅力も感じていただけたら幸いです。
梅雨時は、なんとなく気分が内にこもりがち。でも、家にいる時間が長いこんなときこそテーブルコーディネートのテクニックを磨くチャンスです。手持ちのテーブルウェアを今一度見返して、簡単なひと工夫を取り入れてみませんか。
テーブルコーディネートで私が最も大切にしているのは色彩の統一感です。一目惚れしたグラスの色や、花屋で引かれた薔薇の色などきっかけはいろいろありますが、今回は「有田焼」を出発点として、器の中の色を食卓上のアイテムでリフレインさせてみました。
おすすめは面積を占める割合が一番高いテーブルクロスで、器の色を繰り返すこと。テーブルクロス、ナプキン、グラス、そして花まで、同系色で揃えたときに醸し出される統一感は、比類なき美しさです。
起点は香蘭社の明治時代の古陶磁に描かれている青と金の竹の色。テーブルクロスの青と、クリストフルのパーシャリーゴールド仕上げのカトラリーで統一感を演出。さらに白磁の白をナプキンでリフレインしました。

畑萬陶苑のキュイールシリーズのコーヒーカップ(ここではティーカップに見立てています)とケーキ皿。鍋島の古典的文様の一つである青海波との組み合わせが素敵な器です。青海波のブルーを、染めのスイートピーのブルーでリフレイン。硬質な鍋島の古典文様も、繊細な春の花のブーケの色と合わせることで柔らかい印象になります。
『名窯を巡る、季節を飾る 有田焼で楽しむテーブルコーディネート』
山野舞由未 著

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※この記事は、山野舞由未著『名窯を巡る、季節を飾る 有田焼で楽しむテーブルコーディネート』を再構成しています。
撮影/松隈直樹 大見謝星斗(人物)