〔特集〕コーディネート拝見から心躍るアイテムまで 春爛漫の器あそび うららかな陽気とともに、テーブルを彩る器でも思いきり春を楽しんでみませんか。集いのシーンをセンスアップするコーディネート術、進化する名窯地への小旅行、贈り物にしたい人気作家のアイテムなど、暮らしに華やぎをもたらす器の「今」にご案内します。
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新時代の器と出合う
注目作家の器を知る
近年続いている器ブームの中で今、人気を集めているのはパーソナルな時間を楽しむための器。暮らしに新鮮な風を吹き込んでくれる、注目作家の器をご紹介します。
シルクロードがテーマの風雅なる茶の器
【 松本郁美 】

中国の古陶磁に惹かれ、日本での修業後に中国・景徳鎮で学んだ松本郁美さん。土作りから取り組んでいるという優しい質感の白磁に描かれているのは、花鳥やザクロの文様。搔き落としの技法を用いて表現された絵付けは、繊細かつ躍動感に溢れる。お茶を味わうひととき、シルクロードをテーマに制作された茶器が時空を超えた非日常の世界へと誘う。2025年6月6日~17日、KYO AMAHAREで展覧会を開催。
貫入灰釉白磁の「茶壺」(胴径8×高さ6.5センチ)2万5300円、「三足盤」(径16.5×高さ8センチ)2万8600円、「蓋碗」(口径7.5×高さ6.5センチ、受け皿径9×高さ1センチ)2万3100円、「高杯」(口径5×高さ6センチ)各7700円/KYO AMAHARE
食卓にアート感をもたらすカラフルなガラス器
【 d.Tam(ディー・タム) 】

「d.Tam」は、美術家として活躍する中村孝子さん・桃子さん親子によるガラス造形作家ユニット。兵庫県芦屋市にアトリエを構えるお二人が生み出す作品には、アーティスティックな趣が漂う。奥行きのある色彩や造形の美しさはもちろんのこと、手で触れて心地よく料理も映えるのが特徴。
可憐な花を細やかに手描きした「絵付けシャンパングラス蔓花」(口径4.5×高さ23.5センチ)各2万2000円、ガラス素材の力強さを感じさせる「鋳造皿」(28×24×高さ3.5センチ)3万3000円、さらりとしたマットな肌合いで多彩な色が揃う「Colors豆皿」(径7.5×高さ1センチ)各3300円/暮らしのうつわ 花田
(次回に続く。
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