〔特集〕コーディネート拝見から心躍るアイテムまで 春爛漫の器あそび うららかな陽気とともに、テーブルを彩る器でも思いきり春を楽しんでみませんか。集いのシーンをセンスアップするコーディネート術、進化する名窯地への小旅行、贈り物にしたい人気作家のアイテムなど、暮らしに華やぎをもたらす器の「今」にご案内します。
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進化する器産地へ
器好きなら一度は訪ねたことのある窯業地に今、新しい風が吹いています。土地をあげて若手作家を応援するプロジェクト、ギャラリーやカフェを併設する複合施設のオープンなどで話題の益子、多治見への小旅行にご案内します。
多治見の “土” を知る新・複合施設 ── THE GROUND MINO
多治見本町オリベストリートの一角にあり、多治見をはじめとする東濃の産地文化の土壌を育む複合施設「THE GROUND MINO」。
およそ1000坪の敷地に点在する明治期から昭和期に建てられた日本家屋や蔵をリノベーションした建物は、複数のスペースで構成され、長い歳月をかけて育まれた美濃焼の土壌と現代の暮らしをつなぐ拠点となっています。

美濃で活躍する作家の多様で美しい器を常設するショップ&ギャラリーでは、季節ごとにテーマ性のある企画展を開催。
材料となる土を展示する蔵ギャラリーや、日常の食卓からプロの料理人まで使える器ブランド「MINOSO」のショールームも併設され、器好きの好奇心を満たします。器作りができる工房やレストランもあり、施設を巡りながら美濃焼の伝統と可能性を五感で満喫できます。
豊かな土壌と土の力を知る
「at Kiln MINO 蔵 - KURA Art Space -」器の原料や鉱山の地層写真を通して美濃焼の歴史を伝える蔵をリノベーションしたアートスペース。土で大胆に造形したアートピースも展示。
器と食と人が融合する場
「IZAWA MINO JAPAN Inspiration Hub」美濃の地からインスパイアされたオリジナルブランド「MINOSO」を展示。キッチンを併設し、新たな食文化を創造するスポットとしても機能している。
美濃の美しい手仕事に出合う
「at Kiln MINO」約80名の作家のデザイン性と実用性に優れた器を扱うショップ。繊細な染付と青&白の世界で独自の世界を表現する大道宏美 作「カップ」「花雨」。
土に触れながら愉しむ
「at Kiln MINO Ceramics Studio」新しく開発された「ミノメイクレイ」の2色の土を使ってマーブル模様の器を作陶。体験は土曜・日曜・祝日(平日は要相談)、6600円、予約制。
ランチやカフェタイムも美濃焼で堪能

THE GROUND MINOは食体験の場も充実。パスタスタンド「POSTO」では、地元農家の野菜やシェフが目利きした果実を使ったサラダと、6種類のパスタから選べるランチセット(2300円)を提供。古材を用いた空間や器のセンスに刺激を受けながら豊かな時間が過ごせる。

12月にオープンした「棲菓(すみか)」では地元、日吉高原の米粉を使ったグルテンフリーのスコーンと、季節の焼き菓子を販売。スコーン(350円~)はプレーンやレモンのほか、春は桜やよもぎなどが登場。イートインも可。シンプルな器は竹下 努 作。
THE GROUND MINO住所:岐阜県多治見市本町6-2
TEL:0572(26)8651
営業時間:10時~18時
定休日:水曜・第1木曜、不定休あり
POSTO住所:THE GROUND MINO施設内
営業時間:11時~14時、18時~20時(ともにLO)
定休日:火曜・水曜・木曜、不定休あり
お問い合わせ:
WEBサイトへ
棲菓住所:THE GROUND MINO施設内
TEL:070-9149-6066
営業時間:12時~16時(売り切れ次第閉店)
定休日:火曜・水曜・木曜、不定休あり