〔特集〕コーディネート拝見から心躍るアイテムまで 春爛漫の器あそび うららかな陽気とともに、テーブルを彩る器でも思いきり春を楽しんでみませんか。集いのシーンをセンスアップするコーディネート術、進化する名窯地への小旅行、贈り物にしたい人気作家のアイテムなど、暮らしに華やぎをもたらす器の「今」にご案内します。
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名窯地の新しい風を買いに、進化する器産地へ
器好きなら一度は訪ねたことのある窯業地に今、新しい風が吹いています。土地をあげて若手作家を応援するプロジェクト、ギャラリーやカフェを併設する複合施設のオープンなどで話題の益子、多治見への小旅行にご案内します。
[益子]
地域の若手作家をサポートする益子の老舗ギャラリー 「もえぎ」

緑豊かな山の麓にあるもえぎ本店。上段中央の色彩豊かな絵付けが可愛らしい樋口早苗 作「深皿」など、益子在住作家の作品が多く揃う。
もえぎ城内坂店の1階。
かつては民藝運動を主導した濱田庄司が居を構え作陶に取り組み、今では春と秋の陶器市でも盛り上がりを見せる栃木県益子町。1970年から益子焼の動向を見守り、ともに歩んできたのが、ギャラリー「もえぎ」です。

メインストリートの城内坂にある「もえぎ城内坂店」では、「作家とともに育つ」をコンセプトに、益子の窯業技術支援センターを卒業して間もない若手作家からベテランまでの作品を幅広く扱います。
もえぎBASEでは藍染めのストールなど益子近郊の工芸品も扱う。
同じ敷地内にある「もえぎBASE」は2022年にオープン。まだ個展を開いていない作家の作品を中心に扱い、ギャラリーと客がともに作家の成長を支えることを目指します。
代表の大塚朋之さんは、「私たちの仕事は、作家が輝く舞台をつくること。焼物の産地で店を営むからには、作り手が育つ環境づくりを試み、益子を “理想の産地” にしたいのです」と熱く語ります。
代表取締役会長の大塚朋之さん。2022年まで16年にわたり益子町長を務めた。
益子の歴史を長く見つめてきたギャラリーから、多くの若手作家が今後も羽ばたいていくことでしょう。
模様をかたどった型紙を使い、ステンシルの技法を用いた下2点は石川智子 作。もえぎBASEで扱う。
上から、ゴブレットと足付鉢、右下の皿の5点は石川微睡 作。2023年に益子の窯業技術支援センターを卒業したばかりにもかかわらず陶器市でも注目を集める。中央の平皿2点は、小坂梨絵 作。細かく砕いた石を使っている。カップ2点は、栃木県出身の内田裕太 作。
濱田庄司の絵付けをモチーフにした「庄司さんのビスケット」は「もえぎBASE」で購入できる。
もえぎ本店住所:栃木県芳賀郡益子町上大羽2356
TEL:0285(70)8111
営業時間:10時30分~17時
定休日:水曜·木曜
もえぎ城内坂店 もえぎBASE住所:栃木県芳賀郡益子町城内坂150
TEL:0285(72)6003
営業時間:10時~18時
定休日:木曜
(次回に続く。
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