
クリスマス飾りを代表するドイツの木工製品は、旧東ドイツのチェコ国境付近にあるエルツ山地のザイフェン村で1800年代後半から盛んに作られるようになります。
日中は山の中で仕事をし、帰る頃には日が暮れているという光の乏しい生活を送る鉱山労働者たちを温かく迎えるため、家の窓辺を飾って明かりを灯したことが「シュビップボーゲン」の始まり。アーチ形は鉱山の入り口の形に由来する。写真のように電球で明かりをつけられるものも。横55×高さ38センチ、2万3100円/ERZエルツ経堂
エルツ山地の木工職人が家族のために作ったクリスマスの燭台。キャンドルに火を灯すと上昇気流の力で上部のプロペラが回転し、その動力で人形も動きだす。ドイツのクリスマスマーケットではツリーと同様に巨大なピラミッドも建てられる。写真はキリスト生誕の場面がモチーフ。直径22×高さ33センチ、3万8000円/ERZエルツ経堂
1800年代前半にドイツで喫煙の習慣が広まるとともに作られるようになる。人形の体の中に火をつけたお香を入れると、口もとから煙が出てくる仕掛けで「パイプ人形」とも呼ばれる。写真はエルツ山地でも最大規模の工房、クリスチアン・ウルブリヒト社の兵隊の煙出し人形。高さ11センチ、5280円/アトリエ ニキティキ吉祥寺店
1851年出版の『くるみ割り人形』の絵本に出てくる絵を参考に、人形作りが始まる。ドイツではくるみを割ることは困難に打ち勝つという意味があり、縁起物として普及している。写真はクリスチアン・ウルブリヒト社の「とんがり帽とサンタとベル」。高さ30センチ、2万900円/アトリエ ニキティキ吉祥寺店この記事の掲載号
撮影/本誌・西山航 スタイリング/阿部美恵