
1998年から札幌・宮の森で店を構える藤嶋誠一郎さん・優子さん。英国を中心に欧州で集めたアンティークの銀器、名窯の陶磁器が揃います。お店にはアンティークを上手に生活に取り入れるアイデアも豊富。要予約。
英国を代表する王室御用達の銀製品メーカー、マッピン&ウェブ社が1931年に手がけたデザートボウルセット。ルネッサンス調の紋様とグリーンのガラスが爽やか。ボウル、サービングスプーン、デザートカップとデザートスプーンが6つずつ。95万円。すべてSS。
1862年、江戸幕府の文久遣欧使節団がロンドン万国博覧会に参加。“ジャポニズムスタイル”が人気を博し、日本と海外の合作が誕生。日本で手がけられた、波間に猿、蟹、蛇、蓮の花を描いた根付を思わせる象牙彫刻と、シルバースミスによる花鳥風月のスプーンが融合したサービングスプーンセット。価格は要問い合わせ。
20世紀を目前に銀細工はより複雑に。大小のフルーツデザートのサービングスプーンセットは、透かし彫りのフローラル紋様の上に、エングレービングで葉などが精緻に彫られている。23万円。すべてSS。
アンティークギャラリー 虎徹この記事の掲載号
撮影/大泉省吾 料理制作/梶井明美