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「リシアンサス(トルコギキョウ)」で夏の贈り花7選。暑さに強く、花もちがよいのが長所です

藤野幸信さんが選ぶ「季節の贈り花」 今、この花を贈りたい! 「フルール トレモロ」オーナー 藤野幸信さんが“今贈りたい”おすすめの花をセレクト。その花を使った、新作ブーケ&アレンジメントをさまざまなバリエーションでお届けします。記事一覧はこちら>>

7月の花「リシアンサス」

淡いパープルの美しいリシアンサス‘NFラベンダー’に、ニゲラやセアノサス、アリウムなどを加えたクールカラーのアレンジ。お友だちへお誕生日の贈り花です。

ユニークな花形に加え魅力的な新色登場でますます注目!

リシアンサスという花名に覚えがないという方でも和名「トルコギキョウ」といえばよくご存じだと思います。学名の「ユーストマ」で呼ばれることもありますが、では切り花でよく使われるリシアンサスという名前は何に由来するのでしょうか。

リシアンサスはリンドウ科ユーストマ属の花ですが、旧学名はリンドウ科リシアンサス属。この旧学名に由来した名前といわれています。皆さまにわかりやすく「トルコギキョウ」としてもよいのですが、日本のみならず海外でも人気を博している品種を生み出しているのが、長野県千曲市の「ナカソネリシアンサス」で、その偉大なる功績に敬意を表する気持ちもあり、ここではリシアンサスと呼ばせていただきます。ちなみにリシアンサスという言葉の響きにはどことなく優雅な雰囲気があり、この魅力的な花にはリシアンサスという名前がよく似合うと個人的には感じています。

リシアンサスは一年中何かしらの品種が出回り、贈り花でもコンスタントに活躍してくれます。それをなぜこの時期にご紹介するかというと、暑さに強く、花もちがよいという長所があるから。夏の贈り花で重要なのは、何より花もちのよさであり、その点においてリシアンサスは信頼できる花なのです。

透明感のある淡いパープルが美しい‘NFラベンダー’。品種名にNFとつくのは、「ナカソネリシアンサス」育種で、このほかにもすばらしい花色がたくさんあります。

かつてはリシアンサスといえば一重の花が基本でしたが、前述の「ナカソネリシアンサス」の中曽根健さんが育種に力を注ぎ、大輪の八重咲きを生み出して以降、バラにも匹敵するほどボリューム感のあるすばらしい品種が出回るようになりました。しかもバラにはない透明感のある美しい花色がバリエーション豊かに揃っています。大輪ながらどこか軽やかな雰囲気を感じさせるのも、花色のもつ透明感のせいではないかと思います。

さらに、リシアンサスは枝分かれして何輪も花がつくため、とくにアレンジの場合は短い茎まで利用して効率的に使いきることができます。少ない本数でボリューム感が出せるのは贈り花では大きな魅力で、その点でもリシアンサスは欠かせません。毎年新しい品種が登場すると、真っ先に入手してその魅力を実感するのが楽しみになっています。

藤野幸信/Yukinobu Fujino

広島駅からほど近い段原の骨董通りにある「fleurs trémolo」(フルール トレモロ)オーナー。広島大学大学院理学研究科生物科学専攻を終了後、花の道に進んだ異色の経歴。感動する花束を多くの人に届けたいという思いから、市場からだけでなく自ら生産者情報を入手してお気に入りの花を集める。何種類もの花を使ったブーケは、エレガントでナチュラル。著書『大切な人への贈り花』も好評。 https://www.fleurs-tremolo.com

『人気フローリストが教える フラワーアレンジのデザイン&ヒント78
大切な人への贈り花』

誕生日、結婚記念日、ウエディングなど、78例のブーケ&アレンジメントを色別に掲載したオールカラーの大判の単行本。色別花図鑑コラムや全国の生産者データなどお役立ち情報やインデックスも充実。大切な人へ花を贈る際のヒントが満載です。

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