インテリアスタイリスト 横瀬多美保さんと考える「心地よい眠りの空間づくり」

ベッドのサイドテーブルにはシンメトリーにランプを「直線的なフォルムのテーブルランプは、カトリーヌ・メミのもの。眠りにつくまで照明をつけて過ごします」

朝のベッドメイキングを日課とする横瀬さん。「そのほうが心地よくベッドに入れますから。寝室の中でもベッドリネンは自分が心からリラックスできるよう、カジュアルリュクスをテーマにコーディネートしています」。

寝室に飾る小物は、ナチュラルなものだけ「ベッドのそばには、お守り代わりに祖父が大切にしていた中国の人形を飾っています」


上質さに定評がある「イヴドローム」のベッドリネンに「ブルネロ クチネリ」のクッションを合わせ、さらにヘッドボードの代わりに「ピエール・フレイ」の生地で仕立てたクッションウォールを配置して、優雅な雰囲気を演出するのが横瀬さん流。「布好きなので、気に入った布ものと出会うとつい購入してしまうんです。そのため、ベッドの上のクッションも新旧さまざまです」。

それでいて統一感があるのは、色のトーンが合っているため。眠りの空間に配置するものは、すべて天然素材。柔らかな光のもと、静かな音楽に包まれる時間が、心地よい眠りへのプロローグです。

〔布〕
肌に触れるものは上質な麻、コットン、カシミヤ、シルクと決めています

「最近のお気に入りは、ブルネロ クチネリのクッション。とろけるような肌触りとクチネリならではのモニーレ（飾り）が魅力です」

〔光〕
夕暮れからは、所々に間接照明をつけます

「ベッドから見える部屋の隅にはバカラの小さなペンダントを吊るして、壁に映る陰影に癒やされています」

〔音〕
夜は静かな音楽を聴き、タンブラーで冷えた水を少し飲んで眠ります

「愛用しているのは、ソニーのスピーカー。シルバーのタンブラーで喉を潤すと、お風呂上がりのほてりがおさまる気がします」
横瀬多美保（よこせ・たみほ）テーブルコーディネーター、インテリアスタイリストとして女性誌や料理本等で活躍。新旧、和洋を自在に織り交ぜた、モダンでエレガントな世界観にファンが多い。著書に『テーブルコーディネートから始まる 美しい暮らしのインテリア365日』（世界文化社刊）。