インテリア

家庭料理が映える、おおらかで鮮やかなスリップウェア。ジェニファー・ホールさんの器

英国ポタリーのある暮らし 第4回(全8回) 英国近現代陶芸の礎は、世界中でスペイン風邪が猛威を振るった頃と重なる1920年に、陶芸家のバーナード・リーチと濱田庄司がともに大志を抱いて船で英国へ渡り、東洋式の登り窯を築いたことに始まります。そして、当時二人が研究し再現したスリップウェアは、日本における民藝運動の原動力にもなりました。それから100年、英国は2000以上ものスタジオ・ポタリー(陶芸工房)が存在する欧州随一の陶芸大国に。両国の絆を象徴するスリップウェアを中心に、英国陶芸の今をご紹介します。前回の記事はこちら>>

英国特有の赤土が生む鮮やかなスリップウェア【ジェニファー・ホールさん】

スリップウェアとは、赤土の素地にスリップと呼ばれるクリーム状の化粧土で文様を施し、透明あるいは半透明の釉をかけて日本の一般的な陶磁器よりも低い1000〜1150度で焼成した陶器のこと。

英国の食文化を反映して耐熱性のあるオーブンウェアとしても発達し、18〜19世紀頃には庶民の普段使いの器として広く親しまれました。

ジェニファー・ホールさんが作る器は、スリップウェアとしては比較的薄くて手取りも抜群。

ジェニファー・ホールさん

海に近いウェールズ南西端で暮らすジェニファーさんは料理も得意。(撮影/梶山 正)

代表柄である丸と線を組み合わせた幾何学的な文様は、モダンかつ家庭料理が映えるおおらかさを備えています。

ジェニファー・ホールさんが作る器

スポイトのような道具を用いるトレーリング技法で描いてゆく強弱のある線が、作品の持ち味となる。(撮影/梶山 正)

もちろんオーブンや電子レンジにも対応。カトラリーが当たる音にも軟質陶器ならではの柔らかさがあり、コツコツと穏やかに響きます。

毎日つい手に取りたくなるほど使い心地がよく、時代が変わっても“美しく実用的”というスリップウェア元来の精神が連綿と受け継がれていることを実感します。

カセロール

直火にはかけられないが、オーブンに入れて調理ができる。でき立てあつあつをテーブルへサーブ。
★カセロール(幅26.5×奥行き21×高さ17.5センチ)2万8600円。ミトン/アクセル ジャパン

ジェニファー・ホールさんの器

マグやジャグ、ケーキスタンドの持ち手や、蓋物のつまみに施された装飾の細やかさが、触れるたびに手からも伝わってくる。
★サイドプレート(直径19.5×高さ1.5センチ)各8800円、★エスプレッソマグ(幅11×奥行き8×高さ5.7センチ)各5500円、★クリームジャグ(幅13×奥行き8.5×高さ8.2センチ)8250円、★蓋物(幅14.5×高さ13センチ)1万3750円。奥のケーキ台は参考商品。テーブルクロス/麻平

ジェニファー・ホールさんの器

適度な深さと口径で、さっと料理をのせるだけでバランスよく盛りつけられるボウル。パスタボウルはロールキャベツやポトフなどの煮込み料理とも好相性。
★パスタボウル(直径23×高さ6.5センチ)各色9900円、★ボウル小(直径15.5×高さ7センチ)各色7150円。ナプキン/アクセル ジャパン

★がついている作品は誌上販売対象商品です。記事下のご案内を参照ください。手作り品のため、一点一点サイズや色、形、仕上がりなどが写真や説明と異なる場合があります。記載しているサイズはすべておおよその大きさです。

掲載商品を家庭画報.comで販売いたします

本特集の掲載作品(各説明文で★印がついているもの)を中心に、ギャラリー・セントアイヴス(東京都世田谷区)で取り扱いのスリップウェアを家庭画報.comにて期間限定・数量限定で販売いたします。

購入のご案内

販売期間:2022年1月28日(金)18時 ~ 3月31日(木)17時
商品の詳細・購入はこちら:https://www.kateigaho.com/tags/202202pottery/
※販売開始日時より、上記リンク先に販売用の記事が公開・表示されます

*ご購入にあたり家庭画報.com 会員登録(無料)が必要です。
*ご購入は先着順となります。申し込み締め切り日までに完売になる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
*電話による予約やお問い合わせはお受けしておりません。
*商品は原則ギャラリー・セントアイヴスより直送いたします。なお送料は別途、購入者さまのご負担になります。
*お申し込みからお届けまでに、約3週間いただきます。


ギャラリー・セントアイヴス
ギャラリー・セントアイヴス

開業21年を迎えた2021年11月にリニューアルオープンし、より多くの作品と出会えるようになった現代英国陶芸専門ギャラリー。今回ご紹介した作家のものをはじめ、店主の井坂浩一郎さんが現地の窯を巡って親交を深めてきた約30名の英国陶芸家作品を、常設展や年約5回の企画展で紹介している。

ギャラリー・セントアイヴス

東京都世田谷区深沢3-5-13
TEL:03(3705)3050
営業時間:12時〜18時
定休日:月曜・火曜・水曜定休(企画展会期中の休みはホームページ https://www.gallery-st-ives.co.jp/にてお知らせ)、不定休あり

表示価格はすべて税込みです。

撮影/本誌・西山 航 スタイリング・フードコーディネート/梶井明美 取材・文/鈴木博美 撮影・取材協力/井坂浩一郎(ギャラリー・セントアイヴス)

『家庭画報』2022年2月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。

Ranking今週の人気記事 ベスト5

家庭画報 最新号

8月号 7月1日発売

軽井沢の秘密/極上のあんみつ ほか

一部地域は輸送の関係で発売が遅れる可能性があります。

© SEKAI BUNKA PUBLISHING INC. All rights reserved.

Loading