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ニーズ高まる「小さな仏壇」。暮らしやインテリアに合うモダンなデザインで話題

2021.10.04

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今日、仏壇には現代の生活空間に合った大きさやデザインが求められています。そのニーズに応え、人々の暮らしに寄り添うようにと、有名デザイナーや建築家らが工夫を凝らしたインテリア性、芸術性の高い仏壇や仏具を誕生させています。暮らしのなかに新たな祈りの空間をもたらす“小さな本物たち”をご紹介します。

小さなモダンラグジュアリー仏壇
置き型仏壇「OMOKAGE」


デザイナーと京都老舗(若林佛具製作所)が
手がける置き型仏壇「OMOKAGE」

創業約190年の老舗仏壇仏具メーカーが、デザイナーの清水慶太さんと共同製作した小型の仏壇。扉は左右に収められるため、部屋のコーナーなどにも設置できる。写真左の盆提灯「AKASHI」(9900円)はインテリア照明としても使用可能。「OMOKAGE」(高さ54×幅45×奥行き25.7センチ ウォルナット素材)14万8500円 御本尊、五具足、おりん、りんばち、盆提灯/すべて若林佛具製作所

シンプルかつコンパクトな「祈りの箱」──厨子



ライフスタイルや居住空間の変容により、多くの家庭から仏壇(祈りの場)が失われていきました。そんななか注目を集めているのは、現代の住空間に調和する小さな仏壇「厨子」。仏像や位牌、お守りなど大切なものを納める箱のことで、先祖を祀るだけではなく、祈ることで精神に安らぎも与えてくれます。

最近では、デザイナーや工芸作家が意匠を凝らした厨子づくりに挑んでいます。建築家の柿沼守利さんもそのひとり。

「施主からの希望があり厨子の製作を始めました。自分が設計した家にできるだけ自然になじむよう、素材や大きさ、収納のバランスなど細部までこだわっています」と柿沼さん。

まるで工芸品のような仕上がり。
建築家・柿沼守利の「ZUSHI」


建築家・柿沼守利の「ZUSHI」

建築家・柿沼守利の「ZUSHI」

福岡・天神にある浄土真宗本願寺派光圓寺の設計で知られる柿沼守利さんの厨子。天然無垢材を熟練の職人技で組み合わせており、シンプルながらも細部まで妥協のないデザインに。温かみのあるブラックウォルナット素材はどこにでも合わせやすい。「ZUSHI」(高さ38×幅37×奥行き22センチ)35万2000円~(受注生産)/Schri Kakinuma 位牌、おりんセット/ともにギャラリー厨子屋

伝統的な漆芸の技法を駆使した
工芸厨子「叕(てつ)」

工芸厨子「叕(てつ)」

「叕(てつ)」

漆工芸家の藤野征一郎さんが手がけた漆の繊細な質感が表現された厨子は、中央部の扉がリバーシブルでまったく違った印象のデザインが施されている。この扉は外すと敷板にもなり、仏具をのせたり、写真のように花瓶を置くことも。両開きの内扉に描かれている絵柄は仁王像のイメージを抽象化したもの。「叕 B-2」(高さ35×幅29×奥行き24センチ)63万8000円 御本尊/ともにギャラリー厨子屋

ふとした瞬間に目を向けて、祈りを捧げることができる家具のような仏壇。それこそが現代の暮らしのなかで求められる祈りのかたちなのでしょう。
表示価格はすべて税込みです。
撮影/本誌・西山 航 スタイリング/横瀬多美保

『家庭画報』2021年10月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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