インテリア
2021/06/29
今のライフスタイルに合わせて選ぶ 新「洋食器」の楽しみ方 第6回(全18回) 愛着ある洋食器も、いつもと違うコーディネートや、新しいアイテムをプラスすることで、日常のテーブルが夢のようなシーンに変身します。洋食器をこよなく愛する、器づかいの達人の素敵な暮らしから今、取り入れたい「洋食器」の楽しみ方をお届けします。前回の記事はこちら>>
メイン料理の「鶏のディアブル」はスーププレートに。素朴な味わいの器だけに、たっぷりとした家庭料理が映える。下皿には形の異なる4枚をセレクト。ショコラカップやコーヒーカップには「コンソメ・セレスティーノ」を。「ペネロップ」のテーブルクロスが全体を華やかに彩る。
名古屋に料理教室を開いて半世紀近く。教室でもご自宅でも、常にお気に入りの器とともに過ごしてきた岡本啓子さん。ご実家のお母さまも器好き、そしてご結婚前に飯田深雪スタジオで助手を務めたことも洋食器に夢中になる大きなきっかけとなりました。
「お料理を作ってコーディネートまでが、飯田先生のレッスンですから私もお教室ではずっとそのスタイルです」。
そしてこの10年ほど、岡本さんの心をとらえ続けているのは、フランス・パリ生まれの陶器ブランド「アスティエ・ド・ヴィラット」です。
「店頭で見かけた瞬間から一目惚れでした。手仕事の風合いが生きる器のシルエットや白い色の温もり、そしてどこかお茶道具にも通じる侘び・寂びも伝わってくるように思ったんです。でもいちばん大切なのは、“好き”という気持ちです。新しい器を手に入れると、私自身も元気になるんですよ」とにっこり。
フランス風の家庭料理をたっぷり盛りつけてホットビスケットで作る、アメリカンショートケーキ。夏らしくパイナップルを添えて。器の優美なフォルムも目のご馳走。
料理研究家。幼少期からの料理好きが高じて、1971年からご自宅などで料理教室「ラ・ココット」を主宰。フランス料理を中心とした家庭的なメニューとコーディネートが変わらぬ人気を誇る。最先端の器やレストランのチェックも常に欠かさない。
08 料理研究家・佐川久子さんの“今、そしてこれからも使っていきたい器”
09 揚げ物や和食を、華やかな「洋食器」に盛りつけて“リゾート風”のテーブルに
撮影/鈴木一彦 取材・文/露木朋子
『家庭画報』2021年7月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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