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夏のアレンジにぜひ取り入れたい和の花「ハス」。つぼみから花托までユニークな形を楽しんで

日本各地、選りすぐりの花を束ねた美しきフラワーアレンジメント 第4回(全9回) 年間4000個もの贈り花を手がける「フルール トレモロ」は、暑い時期でもオーダーが途切れることがありません。それは日本各地から取り寄せた、夏ならではの魅力的な花が揃い、オーナーの藤野さんがナチュラルでエレガントなブーケやアレンジメントを作ってくれるから。住まいに飾るのはもとより誰かに贈りたくなる、素敵な夏の花あしらいをご紹介しましょう。前回の記事はこちら>>

この夏はこんな花を飾りたい
注目の5大花で住まいを彩る

夏は暑いからと、室内に花を飾ることを諦めているとしたら、もったいない!。今しか楽しめない旬の花を5種類(エキナセアヒマワリハスジニアダリア)を順にご紹介します。初めて出会う新顔の花も続々と登場、住まいに飾る花あしらいで、この夏は心を躍らせてみませんか。

03.夏に欠かせない和の花はつぼみから花托までユニーク
ハス

ハスとバラのフラワーアレンンジメント

《ハスとバラ、花色も形もよく似たつぼみを束ねて》
つぼみの神秘的な美しさに触発され、同じ花色のバラのつぼみと合わせてみたら驚くほど新鮮な組み合わせ。和の趣を加えたくて、ブーケの周囲にはたっぷりの夏のモミジをあしらって。
使用花材 茶碗蓮、バラ“イヴピアジェ”、モミジ

ハスは、出回り期間が7月から8月中旬と短く、しかもつぼみで出荷されると、そのまま開花しないこともある扱いの難しい花。それでもそのつぼみは使わずにはいられないほど美しくて、夏の風情を感じさせる花材としておすすめです。たとえオーダーがなくても、このつぼみが見たくて、毎年必ず取り寄せてしまう贔屓の花です。

ハスの花托を使ったフラワーアレンンジメント

《ユニークな花托をアクセントにリズミカルな花合わせを》
一見ひょうきんなフォルムの花托は、多彩な花のリズムの中に投入しても埋没することなく、存在感抜群で、掛け替えがない。透明感のあるクルクマも涼しさを感じさせる花材。

ハスの花托を使ったフラワーアレンンジメント

使用花材 A茶碗蓮、Bクルクマ“ティアモローザ”、Cエキナセア“ピンクボールビュー”、同“マーシャルポンポン”、D茶碗蓮(花托)、Eバラ“ピンクイヴピアジェ”、Fパフィオペディラム“クレアドルーン”、アメリカテマリシモツケ“ルテウス”

花アレンジに使いやすいのは、茶碗蓮と呼ばれる小型のハスで、おもに愛知県で切り花用が栽培されています。つぼみだけではなく、くるくると巻いた葉や、円錐状のユニークな花托も、ほかの花にはない個性的なフォルムをしています。

仏像の台座がハスの花をかたどっていることから「蓮台」と呼ばれるように、ハスといえば、仏教の花という印象が強いですが、つぼみや葉、花托はとてもアーティスティックで見ていて飽きることがありません。固定観念にとらわれず、大胆な花合わせを楽しんでみてはいかがでしょう。

リーフとハスのフラワーアレンジメント

《たっぷりのリーフにハスを挿して野に咲く風情に》
ハスは水中で栽培されるので、このブーケは現実ではあり得ない景色。でもそれを、野に咲くナチュラルな雰囲気に見せられるのが花合わせの妙。薄紫の小さな花はシキンカラマツ。
使用花材 茶碗蓮、トルコギキョウ“べっぴんさんラベンダー”、セロシア“ホルン”、ベロニカ“パープルレイン”、ヨウシュヤマゴボウ、シキンカラマツ、アップルミント、アメリカテマリシモツケ“ルテウス”

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藤野幸信さん

藤野幸信(Yukinobu Fujino)
広島市段原の骨董通りにある「fleurs trémolo」のオーナー。広島大学大学院理学研究科生物科学専攻を卒業後、花の道へ。クオリティの高い花、新しい花を求め、自ら生産者情報を入手して花を集める。著書に『季節の色合いを楽しむブーケ』がある。

●藤野さんの連載「365日の贈り花」はこちら

フルール トレモロ
広島市南区段原1-5-7
tel/fax 082(261)3970
https://www.fleurs-tremolo.com


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写真/藤野幸信 撮影/北恵けんじ 取材・文/高梨さゆみ

『家庭画報』2020年8月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。

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