伝統工芸

大館曲げわっぱの蓋物

伝統工芸の美、再発見 第11回

昨今の“お弁当“ブームに伴い、その魅力が再認識されている「大館曲げわっぱ」。整然とした柾目が美しい木工品です。「東北にある実家は、木を愛する父の意向で秋田杉を使って建てられたので、秋田杉には特別親しみを感じます。柔らかく包んでくれるようなあたたかさがいいですね」と話す料理作家の豊村 薫さんとともに考えたのは、秋田杉の美を凝縮させた「蓋物」のうつわです。

コース仕立てのディナーでは前菜に。蓋を開けると、紅白なますとローストビーフを型抜きした愛らしい一品が。プレート〈ミネラル〉(オリーブ、グレージュ)/エルキューイ・レイノー(エルキューイ・レイノー青山店)シャンパングラス/ロブマイヤー(ロブマイヤー・サロン)クロス/ル・ジャカール・フランセ(アクセル ジャパン)

蓋を閉じるとシンプルな円筒形で、すっと伸びる無駄のない形に。白木の清新さと、規則的にまっすぐ並ぶ柾目の美しさがシャープな印象を生み、和食器だけでなく洋食器や銀器、ガラス器にも違和感なく組み合わせることができます。

小ぶりな見た目でありながら深さがあるので、具だくさんのサラダやご飯物も詰められる、お弁当に十分な容量がある。

「お客さまには、蓋を開けながらサプライズを楽しんでもらうこともできますね」と豊村さん。深さも十分にあるので、高さを生かした盛りつけも可能です。気軽なブランチには、大ぶりのプレートに、カップとカトラリーを一緒にのせてワンプレート風の演出を。蓋と胴がゆるみなくぴったりと合わさるため、お弁当箱や持ち寄りのパーティにも重宝します。アイディア次第でさまざまなシーンを彩ってくれる“一器多用“のうつわが生まれました。

一緒に考えてくださったかた

豊村 薫(とよむら・かおり)さん
料理サロン「薫風料理教室」主宰。料理作家、国際中医薬膳師。医食同源の中国家庭料理をベースとしながらも、和洋中を問わず、体に安心で作物の恵みを大切にしたレシピを発信。
写真/石井宏明

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