インテリア
2019/10/07
藤野幸信さん 365日の贈り花ダイアリー 「フルール トレモロ」オーナー 藤野幸信さんが手がけたブーケやアレンジメントで綴る365日の花日記。贈り花のある、素敵な暮らしのヒントをお届けします。記事一覧はこちら
フランスのリヨンにお住まいのご夫婦から、贈り花のオーダーをいただきました。私の店のことをSNSで知り、わざわざフランスから何度かご依頼くださります。今回のオーダーは、友人の結婚祝いの花で、新郎新婦ともにお友達だそうです。
ちょうど山形県の「細谷園芸」さんからかわいらしいジニアが届いたので、その中から秋らしい色を選び、秋色のバラと合わせてアレンジしました。クリーム色からサーモン色、アプリコット色、そしてオレンジ色の、秋色グラデーションでお2人の新しい出発を祝います。
丸い花をメインに、ひだが重なるようなケイトウや、繊細な小花のピンクのセアノサスを加え、アレンジに動きをつけています。これはフローラルフォームを使って花を挿したアレンジですが、この花合わせでラウンドブーケにし、花嫁さんに持っていただいても映えると思います。シルクのドレスによく似合いそう!
【使用花材】
ジニア キャンディーポップ
バラ フルブルームラナンキュラ悠、ラシャンス
ケイトウ プティフルーツマーメイドピンク
セアノサス マリーサイモン
センニチコウ
豆軍配ナズナ
アイビー スタンテイラーカーマイン
贈り花のヒント
ジニアにはピンクや黄色、赤、オレンジとビビッドな花色が豊富に揃っています。最近では、ボリューム感のある八重咲きの品種が晩秋まで出回るので、好きな花色を選んで主役花にするのもおすすめです。少しくすんだアンティークな雰囲気の花色は、秋にぴったり!
下の写真をスワイプしてご覧ください。
広島駅から少し離れた段原の骨董通りにある「fleurs trémolo」(フルール トレモロ)オーナー。
広島大学大学院理学研究科生物科学専攻を卒業後、花の道の進んだ異色の経歴。
店名のtrémoloは音楽用語で震音を表し、「感動で声が震える」ことを意味する。感動する花束を多くの人に届けたい、という思いから、市場を頼らず、自ら生産者情報を入手して、お気に入りの花を集める。何種類もの花を使ったブーケは、エレガントでナチュラル。
制作したブーケのアップを続けているフェイスブックから人気が広がり、全国各地から贈り花のオーダーが届く。
月刊『フローリスト』などの雑誌の連載や表紙などでも人気。2018年6月に新著『季節の色合いを楽しむブーケ』(誠文堂新光社)を発刊。 https://www.fleurs-tremolo.com
© SEKAI BUNKA PUBLISHING INC. All rights reserved.
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