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夏の庭でよく見かける“ジニア”って、どんなお花?

2019.08.26

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藤野幸信さん 365日の贈り花ダイアリー 「フルール トレモロ」オーナー 藤野幸信さんが手がけたブーケやアレンジメントで綴る365日の花日記。贈り花のある、素敵な暮らしのヒントをお届けします。記事一覧はこちら
8月26日の贈り花

8月26日の贈り花


陶芸家の個展をしゃれた花で盛り上げたい!


陶磁器の作家の個展に、ご友人からの贈り花です。会場に飾る花ということで、華やかさと落ち着き感を併せ持つアレンジを考えました。

ジニアは夏の庭によく咲いていますが、切り花では初秋に豊富に出回ります。最近のジニアはしゃれた品種が豊富で、とても魅力的。今回選んだ品種も、ニュアンスのある花色にアンティーク感があり、かわいらしく、しかも落ち着いた雰囲気もあるので、個展の贈り花にぴったりです。


この個性的なジニアに、ロマンティックな花色のバラを合わせ、ピンクのリシアンサスやアジサイで華やかさを演出しました。

そして、ラッキークローバーをアクセントに。この個性的なリーフは、会場にいらっしゃる方々の目をひくと思います。

個展の雰囲気を壊さないように、かつ美しい花でその場の空気を華やかにできるようにと気をつけてアレンジしました。

【使用花材】
ジニア キングアンティークレッド、キングピンクライム
バラ アンジェリークロマンティカ
リシアンサス NFワーロピンク
アジサイ ベレナピンク
オキザリス ラッキークローバー
アップルミント
スノーフレークゼラニウム
フランボワーズ

贈り花のヒント
個展開催のお祝いの花によく使われるのが、ファレノプシス(コチョウラン)などランの仲間。ゴージャスで、お祝いにはぴったりですが、大事なのは会場や展示されている作品の雰囲気に合うかどうかです。陶磁器の個展などには、ナチュラルな雰囲気のほうが似合う場合もあります。会場や作品の雰囲気をあらかじめ把握し、オーダー時にきちんと伝えるようにするとよいでしょう。

下の写真をスワイプしてご覧ください。

藤野幸信/Yukinobu Fujino

広島駅からほど近い段原の骨董通りにある「fleurs trémolo」(フルール トレモロ)オーナー。広島大学大学院理学研究科生物科学専攻を卒業後、花の道に進んだ異色の経歴。店名のtrémoloは音楽用語で震音を表し、「感動で声が震える」ことを意味する。感動する花束を多くの人に届けたい、という思いから、市場を頼らず、自ら生産者情報を入手して、お気に入りの花を集める。何種類もの花を使ったブーケは、エレガントでナチュラル。制作したブーケのアップを続けているフェイスブックから人気が広がり、全国各地から贈り花のオーダーが届く。月刊『フローリスト』などの雑誌の連載や表紙などでも人気。 https://www.fleurs-tremolo.com

『人気フローリストが教える フラワーアレンジのデザイン&ヒント78 大切な人への贈り花』 2021年4月12日発売!
誕生日、結婚記念日、ウエディングなど、78例のブーケ&アレンジメントを色別に掲載しています。オールカラーの大判の単行本で楽しむ、藤野さんのナチュラルでエレガントな花の世界は、眺めるだけで幸せな気持ちに。色別花図鑑コラムや全国の生産者データなどお役立ち情報やインデックスも充実。大切な人へ花を贈る際のヒントが満載です。
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