藤野幸信さん 365日の贈り花ダイアリー 「フルール トレモロ」オーナー 藤野幸信さんが手がけたブーケやアレンジメントで綴る365日の花日記。贈り花のある、素敵な暮らしのヒントをお届けします。
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7月30日の贈り花
ライブ会場に花火のイメージのアレンジを
広島で開催される男性ボーカルグループのライブへ、ファンの方からの贈り花です。じつはこの日は、ライブのあとに花火大会があることを知っていたので、遊び心いっぱいに花火のイメージで束ねてみました。
エキナセアのレモンアイビュー、ポンポン咲きのダリア、ルリタマアザミ。まん丸の花を集めてみました。花の一つひとつが花火のようにも見え、またブーケ全体がポンポンと花火が上がった夜空のようにも見えるといいなと考えました。ヤマゴボウは花火が散るときの残り火のイメージです。
黄色、サーモンピンク、青紫と、異なる色をミックスして花火の華やかなイメージを表現してみました。
ブーケの表情に変化をつけるために、異なる花形を選ぶようにしていますが、同じフォルムを集めるのも楽しいものです。その場合は、葉形の異なるグリーンを表情に動きをつけるようにしています。
【使用花材】エキナセア レモンアイビュー
ダリア サックルピンク
ルリタマアザミ ベッチーズブルー
ガレギフォリア
ヤマゴボウ
ユーカリ
贈り花のヒント今回のオーダー、じつは京都の花屋さんが受けたものなのですが、時間的に間に合わないので、と私の店に依頼がきました。各地の花屋さんともSNSでつながりがあるので、時間や場所の関係で依頼が回ってくることがよくあります。同じ花屋さんからの依頼なので、気合が入ります。遠方への贈り花の場合、なじみの花屋さんに相談し、送り先の近くの花屋さんを紹介してもらうのもおすすめです。
下の写真をスワイプしてご覧ください。
藤野幸信／Yukinobu Fujino
広島駅からほど近い段原の骨董通りにある「fleurs trémolo」（フルール トレモロ）オーナー。広島大学大学院理学研究科生物科学専攻を卒業後、花の道に進んだ異色の経歴。店名のtrémoloは音楽用語で震音を表し、「感動で声が震える」ことを意味する。感動する花束を多くの人に届けたい、という思いから、市場を頼らず、自ら生産者情報を入手して、お気に入りの花を集める。何種類もの花を使ったブーケは、エレガントでナチュラル。制作したブーケのアップを続けているフェイスブックから人気が広がり、全国各地から贈り花のオーダーが届く。月刊『フローリスト』などの雑誌の連載や表紙などでも人気。
https://www.fleurs-tremolo.com『人気フローリストが教える フラワーアレンジのデザイン＆ヒント78 大切な人への贈り花』 2021年4月12日発売！
誕生日、結婚記念日、ウエディングなど、78例のブーケ&アレンジメントを色別に掲載しています。オールカラーの大判の単行本で楽しむ、藤野さんのナチュラルでエレガントな花の世界は、眺めるだけで幸せな気持ちに。色別花図鑑コラムや全国の生産者データなどお役立ち情報やインデックスも充実。大切な人へ花を贈る際のヒントが満載です。 
