誕生日や結婚記念日にぴったり。幸せを届ける「レースフラワー」の贈り花9選

4月の花「ブルーレースフラワー」

いつもは花と花の間にクッション的に利用することが多いブルーレースフラワーですが、このブーケでは‘ラッキーレディ’を主役級として使いました。サイズが大きいことでバラにも劣らぬ存在感を発揮し、しかも軽やかなので上のほうに花を出しても安定感よく仕上がります。バラ‘ルナピンク’、マーガレット‘ドリームカシス’、ライスフラワー、スターチス、ヒメリョウブ、ビバーナム・スノーボールなど初夏の花をふんだんに束ねました。

ラッキー&ハッピー！贈り花にふさわしい幸せを呼び込む名前です

淡いブルーの花がドーム状の花房になるブルーレースフラワーは、皆さまよくご存じだと思います。繊細な花姿が魅力的で、長く定番人気の切り花です。そのブルーレースフラワーに、ジャイアントサイズが登場したのは、10年くらい前からだったと思います。花数が増えて花房が大きくなったのではなく、そのまま拡大して、まさにブルーレースフラワーを巨大化させたような花を初めて見たときには、本当に驚きました。


それまでは花と花の間をつなぐ脇役としてよく利用していましたが、このジャイアントブルーレースフラワーには、どうしても目をひかれてしまう圧倒的な存在感があります。脇役なのによい意味でぐいぐい主張してくるのです。

すっかりその花に魅了され、2月〜5月末くらいまでの出回り期間は、贈り花によく利用しています。生産者が限られていて出回る量が少ないので、市場に出るのを見落とさず注文を入れます。


かわいらしいピンク花の‘ラッキーレディ’。大きなものでは花径が7〜8cmくらいあります。花一輪も一般的なブルーレースフラワーに比べて大きく、蕾でさえ存在感があります。

花が大きいというのがとてもおもしろい個性となっていますが、このジャイアントブルーレースフラワーの品種名もまたとても素敵です。かわいらしいピンク花は‘ラッキーレディ’、上品で涼しげな淡いブルー系は‘ハッピーレディ’といいます。

多くの贈り花を制作するうえで、メッセージ性をもつ花名にはとくに心を惹かれます。誕生日や結婚記念日にラッキーやハッピーという幸せを呼び込むキーワードを含んだ花が届いたら、よりうれしい気持ちになると思うからです。

贈り花に添える花材カードに‘ラッキーレディ’‘ハッピーレディ’と記す際には、どうかこの花名がお届け先の方の気持ちをより明るくしますようにと、つい願いを込めてしまいます。

さて、切り花ではレースフラワーというくくりの中に大きく3つの異なる花があります。まずはディディスカスという旧学名でも出回るブルーレースフラワー。ブルーといっても、これにはピンクや白の花色もあります。そして単にレースフラワー、もしくはホワイトレースフラワーと呼ばれるアンミ、さらにブラックレースフラワーなどと呼ばれるダウカスです。

いずれもレースのような繊細な花房が魅力で、それぞれに花色違いがあるため混同されがちです。名前の違いを踏まえて花屋さんでレースフラワーをオーダーすれば、きっと「この方はよく花のことをご存じ」と花屋さんを喜ばせることができると思います。