天秤座に伝えたい物語は？ 自分を知り、人間関係のヒントに〔鏡リュウジさん12星座の物語〕

鏡リュウジ
12星座の物語が説く〈自分自身〉と〈人間関係〉

深層心理学では、神話やおとぎ話は心の真実を秘めているといわれ、星座のイメージが運命や心を映す占星術へとつながります。物語の中の、あなたを幸せに導くヒントを探しましょう。

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【天秤座（9／23〜10／23）】
見栄を取り払い、思いを素直に出すことが幸運を呼ぶ

天秤座は愛情を司る星・金星に守られた星座。社交的でスマートな振舞いを好み、たとえ二つの愛を同時進行させていたとしても、ドロドロした展開は避けるところがあります。

秘密が露見しそうになったり、ライバルが現れて事態が紛糾しそうになったりすると、自分から身を引いてしまうのです。

半面、そうした「ほどほどの愛」に満足できず、不完全燃焼の気分を抱いていることも。あなた自身は洗練された様子でありながら、身近な人には豪胆さや荒々しさを求めるところに、自分の中の情熱と葛藤が表れているといえるでしょう。

そんな天秤座の葛藤は、まるで『美女と野獣』の物語のよう。熱烈に求婚する野獣に対して、最初は拒絶しか見せなかった娘ベル。

しかし、頼み込んで家に帰してもらった彼女は、夢の中で野獣が苦しむ姿を見て、いつしか自分の中に野獣への愛が芽生えていたことに気がつくのです。

人は誰しも、穏やかでいたいと願うものですが、さまざまな出来事と向き合う中で、感情が荒れ狂うこともあるのは自然なこと。

しかし、それを表に出すのをよしとしない天秤座にとって、怒りや悲しみも率直に表現する人との交流は、自分の感情を制御するうえで大きな学びとなるでしょう。

自分の、そして周囲の中にある「野獣」を認め、愛するとき、あなたの内面は豊かに成熟していくはずです。

【美女と野獣】

魔法で野獣に変えられた王子と商人の娘の物語。1756年出版のボーモン夫人版で有名に。ジャン・コクトーやディズニーによる映画も人気。

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〔鏡リュウジ〕12星座の物語が説く〈自分自身〉と〈人間関係〉

・神話とおとぎ話はあなたへのメッセージ

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