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人気のガラス作家・西山 雪さんを訪ねて。独自の作風で生み出される美の世界

2022.11.09

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人気の器作家の工房を訪ねて 第2回(全6回) 今人気を集めるのは、作り手の感性が発揮された個性的な器です。今回の器セレクトの基準は“愛らしさ”。陶磁、ガラス、竹。異なる素材に向き合う4人の作家の工房を訪ねて、創作にかける想いを伺いました。前回の記事はこちら>>

西山 雪さん


ガラス 西山 雪さん
下描きをせず、迷いなく筆を入れていくのは、秋の七草の一つである女郎花(おみなえし)。ガラスは透明のキャンバスで、すべての色が映える、と西山さん。一つの花を裏と表から描くことで遠近感が生まれる。吹きがスポーツ的な瞬発力のいる「動」の作業であるのに対し、絵付けはゆっくりと自分を内観する「静」の作業。

吹き、サンドブラスト、絵付けが一つになったガラス作り


西山さんの作品は、ガラスを吹き、サンドブラストで絵柄を削り、そこに色を入れ、さらに絵付けをして創られていきます。この独自の作風が生まれたのは、東京のギャラリー「サボア・ヴィーブル」への持ち込みがきっかけでした。


「作り手としてもがいていた時期で、当時はまだ絵付けをしていませんでした。持ち込んだ作品は駄目でしたが、『来年個展を入れるから頑張りなさい。売れる売れないじゃなく、楽しんでやりなさい』といってくださって。そして、絵を描いてみては?とアドバイスもいただきました」。

そこから絵付けを始めた西山さん。高校時代に日本画に取り組んでいたこともあり、筆を持った際も迷いはありませんでした。「吹き、サンドブラスト、絵付け。これまで一点集中で向き合ってきたことがつながったように感じます」。

現在はその唯一無二の作品を、多くのファンが心待ちにしています。「先日個展にいらしたかたが『コロナ禍で鬱々としていた気分が晴れた』といってくださいました。人の気持ちを変えるって、しようと思ってもなかなかできないこと。それができるような意味のあるもの作りを目指していきたいです」。

ガラス 西山 雪さん
西山さんと愛犬のウッディ。散歩中に絵の題材を探すことが多い。登山やSUP(サップ:スタンドアップパドルボート)も一緒に行くという。

下のフォトギャラリーで詳しくご紹介します。

西山 雪さん(にしやま・ゆき)

北海道長沼町生まれ。2004年、秋田公立美術工芸短期大学ガラスコース卒業。06年、富山ガラス造形研究所造形科卒業。高橋禎彦グラススタジオでアシスタントを務めた後、富山ガラス工房に勤務。10年より北海道に拠点を移す。11年にはスウェーデンのモニカ・L・エドモンドソンのアシスタントを務める。最新情報はインスタグラム@snowglassglassにて。

展覧会のご案内
●2022年11月19日~27日 SAVOIR VIVRE
東京都港区六本木 5-17-1 AXIS ビル 3階
TEL:03(3585)7365
※販売は個展会期中に抽選で行います





〔特集〕人気の器作家の工房を訪ねて



01 ガラス 西山 雪さん(1)

02 ガラス 西山 雪さん(2)





この特集の掲載号
『家庭画報』2022年11月号



『家庭画報』2022年11月号


撮影/大泉省吾
『家庭画報』2022年11月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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