暮らしのヒント

鏡リュウジさんと図像で辿る「名画に隠れた占星術の世界観」

ランブール兄弟《ベリー公のいとも豪華なる時祷書》

名画に隠れた占星術の世界観

15世紀、占星術は貴族の生活の中で大きな地位を占め、「世界で最も美しい細密画」との呼び声高い、この時祷書の中でも重要な役割を果たしている。その冒頭では「小宇宙(人体)は大宇宙の似像」という占星術的観念が美しく表現されている。人体の各部位は12星座と緊密に対応し、それが当時の医学の基礎をなしていた。医師は占星術師でもあったのだ。

名画に隠れた占星術の世界観
1 四大元素
四隅には風火土水の四大元素に対応する星座がそれぞれ文字で示されている。ここは火に対応する牡羊座、獅子座、射手座。4つの元素がこの世界を秩序立てて動かしていることを示す。

2 体に対応する星座
人物には12の星座がのっている。頭には牡羊座、首には牡牛座、腕には双子座……と続き、足の魚座で終わる。人体のそれぞれの部位と星座が対応すると考えられた。

3 人体を取り囲む黄道十二星座
人間を黄道十二星座が取り囲み、人間の存在を宇宙が包み込む様子を示している。

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