暮らしのヒント

「あなたの言葉が私を支え、生きる力になる」病気で亡くなった夫が残した5通のメッセージ

都さん「私のお葬式では、彼からのノートを棺に入れてもらえたらうれしい」と都さん。

宝物のノートはできたら私の棺に一緒に入れてほしい

晃さんが自宅で息を引き取ったのは2017年1月2日のことでした。その少し前に「ノートがあるから読んで」と言われノートを開くと、そこには晃さんの手書きで5通のメッセージが。

1通目は2016年11月の日付。死を目前にした晃さんから都さんに向けた言葉が綴られていました。

「まず、最初に書かれていたのは『都と結婚して、ずっと楽しい人生だった』。ありがたいな、よしよしと思いました。『僕が食べないと都も食べないけれど、それではいけないからちゃんと食べるように』。一緒に美味しいものを味わってきたので、食べられなくなっていく彼を見ると私も食への興味を失うわけです。それがわかっていたのでしょうね」。

【夫・晃さん → 妻・都さん】ステージ4の胆管がんと診断され、治らないとわかってからも、より積極的に人生を楽しんでいた夫。

生きているんだから、楽しまないともったいないよ

「手術後のある日、夫がものすごく真面目な顔をして言ったんです。退院したら、まずはハワイに行こう!」

「『共倒れになるのが心配』なんて言っていたのに、先に逝ってごめん。でも、次いこ、次!で先を考えてください」というメッセージも書かれていたといいます。

「この言葉には本当に励まされました。私は起きてしまったことを思い悩むたちなのですが、彼はよく、『そんなこと考えても仕方ないよ。起きちゃったんだから』と言っていて。人間どうせ死ぬまで生きるのであれば、積極的に楽しく暮らしたほうがいいという考え方、病と向き合う姿勢、後に残される人々に心を尽くして準備する姿からの学びは本当に多かったと思います」。

次いこ次大学を早期退職する際、書道の先生から贈られた書。「次いこ、次!」が晃さんのモットー。

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