インテリア

イギリスの自然と暮らしが生み出す器、スリップウェアの魅力

英国ポタリーのある暮らし 第2回(全8回) 英国近現代陶芸の礎は、世界中でスペイン風邪が猛威を振るった頃と重なる1920年に、陶芸家のバーナード・リーチと濱田庄司がともに大志を抱いて船で英国へ渡り、東洋式の登り窯を築いたことに始まります。そして、当時二人が研究し再現したスリップウェアは、日本における民藝運動の原動力にもなりました。それから100年、英国は2000以上ものスタジオ・ポタリー(陶芸工房)が存在する欧州随一の陶芸大国に。両国の絆を象徴するスリップウェアを中心に、英国陶芸の今をご紹介します。前回の記事はこちら>>

自然と調和した豊かな暮らしが生み出す器

英国の器といえば、ボーンチャイナの白い器を真っ先に思い浮かべるかたが多いでしょう。けれど、産業革命が起こる以前から、地元の赤土を使ったスリップウェアという庶民の食卓を飾る器が作られていました。

今もそういった焼物を作る陶芸家の多くは、英国の南西部のデボンやコーンウォール、またはウェールズ地方などの、息を呑むほど美しい自然の中で暮らし、個性溢れる器を作っています。

自宅兼工房はたいてい築100年以上もの古民家を改築したもの。庭では四季の野菜やハーブを育て、料理は自作の器に盛りつけて毎日の食卓の時間を大切にしています。

クライ ヴ・ボウエンさんの食卓

スリップウェアの第一人者クライヴ・ボウエンさん(後日公開の記事にてご紹介)の食卓。スリップウェアは、オーブン調理ができてそのまま食卓に出せる。(撮影/坂田和人)

ゆったりと流れる時の中で、自然と戯れ、英気を養いながら作陶する作家たちが生み出す焼物は、どれも本当に使いやすく、日々の料理を引き立ててくれるものばかりです。器の形や絵柄ものびやかで、一点一点異なり、唯一無二の存在。手に取れば、のどかな田舎の空気が伝わってくるかのようです。

また、一流の作家ものであっても買い求めやすい価格である点も注目です。例えばマグや小皿などを使ってみて、気に入ったら家族分の個数を揃える、といった楽しみがあります。不思議と和食器や和の料理との相性もいいので、いつもの食卓に特別な美とぬくもりを添えてくれます。

クライヴ・ボ ウエンとパティ ア・デイヴィスの器を組み合わせたテーブル

スリップウェアの中興の祖であるクライヴ・ボウエンと、女性らしい感性を感じさせるパティア・デイヴィスの器を組み合わせたテーブル。(撮影/本誌・西山 航)

銘々の席にセッティングした柄違いの★サイドプレート(直径22×高さ3センチ)各1万1000円。持ち手付きのスープボウル(直径14×高さ8.3センチ)各9900円、手前の★スクエアディッシュ(幅22.5×奥行き23×高さ3.3センチ)1万9800円、サラダが盛られた★ボウル(直径19.5×高さ10.3センチ)1万9800円はクライヴ・ボウエン作。中央の★ロングオーバルサーバー(幅56×奥行き21×高さ5センチ)6万3800円、花を活けた★ジャグ大(直径18×高さ28.5センチ)3万9600円、★ジャグ小(幅11.5×奥行き10×高さ16センチ)2万3100円、花模様の★スモールラウンドプレート(直径15×高さ2.8センチ)各1万3200円はパティア・デイヴィス作。テーブルクロス、ナプキン/アクセルジャパン

★がついている作品は誌上販売対象商品です。記事下のご案内を参照ください。手作り品のため、一点一点サイズや色、形、仕上がりなどが写真や説明と異なる場合があります。記載しているサイズはすべておおよその大きさです。

掲載商品を家庭画報.comで販売いたします

本特集の掲載作品(各説明文で★印がついているもの)を中心に、ギャラリー・セントアイヴス(東京都世田谷区)で取り扱いのスリップウェアを家庭画報.comにて期間限定・数量限定で販売いたします。

購入のご案内

販売期間:2022年1月28日(金)18時 ~ 3月31日(木)17時
商品の詳細・購入はこちら:https://www.kateigaho.com/tags/202202pottery/
※販売開始日時より、上記リンク先に販売用の記事が公開・表示されます

*ご購入にあたり家庭画報.com 会員登録(無料)が必要です。
*ご購入は先着順となります。申し込み締め切り日までに完売になる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
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*商品は原則ギャラリー・セントアイヴスより直送いたします。なお送料は別途、購入者さまのご負担になります。
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ギャラリー・セントアイヴス
ギャラリー・セントアイヴス

開業21年を迎えた2021年11月にリニューアルオープンし、より多くの作品と出会えるようになった現代英国陶芸専門ギャラリー。今回ご紹介した作家のものをはじめ、店主の井坂浩一郎さんが現地の窯を巡って親交を深めてきた約30名の英国陶芸家作品を、常設展や年約5回の企画展で紹介している。

ギャラリー・セントアイヴス

東京都世田谷区深沢3-5-13
TEL:03(3705)3050
営業時間:12時〜18時
定休日:月曜・火曜・水曜定休(企画展会期中の休みはホームページ https://www.gallery-st-ives.co.jp/にてお知らせ)、不定休あり

表示価格はすべて税込みです。

スタイリング・フードコーディネート/梶井明美 取材・文/鈴木博美 撮影・取材協力/井坂浩一郎(ギャラリー・セントアイヴス)

『家庭画報』2022年2月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。

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