「吉星」木星のもたらす幸運は、より大きなものになりそう
では具体的に何をしたらいいのでしょうか。ここでよき指針となってくれるのが、約1年をかけて一つの星座を移動する「吉星」木星の動きです。
6月10日、木星は蟹座へ移動。伝統的な占星術の考え方では、木星は蟹座に位置すると居心地がよく、のびのびと力を発揮できるとされています。12年に一度、吉星である木星本来の力を堪能できるときなのです。
また、蟹座は「ホーム」「ケア」「身近な人やもの」を表し、「家庭」を意味する星座になります。
家族、さらには地域のコミュニティでのつながりをより大きな場へと広げ、訪日する世界中のお客様を全員で歓待するくらいの温かな気持ちをもつことが、さらなる幸運をもたらすでしょう。
ボランティア活動などを通じて広い意味での「ケア」を
試練の星・土星と夢見がちな星・海王星が近づき、現実と理想のぶつかり合いから適切な落としどころを探ろうとする一方で、蟹座に滞在する吉星は、身近なところからテクノロジーの発展を享受し、互いに支え合っていく生き方に光を当ててくれます。
シニア世代がますます活躍し、子どもや孫と一緒にタブレット端末を使って遊んだり、生成AIで旅行プランを立てたりできるようになるかもしれません。
また、NPO団体などを通じてボランティア活動を行う人が増え、世代を超えたコミュニケーションは活発になっていくでしょう。さまざまな社会のひずみが世代間の分裂を引き起こすといったニュースがあっても、年齢や立場を超えたつながりを大切にしていれば、逆に「できることはないか」と声をかけ合い、無理のない範囲で協力し合うネットワークが発展していく可能性もありそうです。
介護や地域の見守りなど、家族だけでは機能しないことについては、町内会など地域の助け合い文化の発展的復活も。心地よい協調関係を模索していく中で、人と人との温かな絆を実感できるときになりそうです。
鏡リュウジ (かがみ・りゅうじ)占星術研究家・翻訳家。国際基督教大学大学院修了。英国占星術協会会員。日本トランスパーソナル学会理事。京都文教大学客員教授。東京アストロロジースクール代表講師。占星術の心理学的アプローチを日本に紹介。占星術の歴史にも造詣が深い。著書・訳書多数。近著『シャドウワーク・ジャーナル』(すばる舎)。
2025年下半期の運勢
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牡羊座(3月21日〜4月19日生まれ)・
牡牛座(4月20日〜5月20日生まれ)・
双子座(5月21日〜6月21日生まれ)・
蟹座(6月22日〜7月22日生まれ)・
獅子座(7月23日〜8月22日生まれ)・
乙女座(8月23日〜9月22日生まれ)・
天秤座(9月23日〜10月23日生まれ)・
蠍座(10月24日〜11月22日生まれ)・
射手座(11月23日〜12月21日生まれ)・
山羊座(12月22日〜1月19日生まれ)・
水瓶座(1月20日〜2月18日生まれ)・
魚座(2月19日〜3月20日生まれ)