
ハワイ島といえば日本の国立天文台が設置した「すばる望遠鏡」が山頂にあるマウナケア山が有名ですが、海洋底の基部からの高さが10203メートルあるとして、世界で最も高い山として知られています。名前の由来は、常夏の島でありながら雪が降るため、マウナ(山)ケア(白い)だとされますが、もとはマウナ・ア・ワケアというのが正式な名前。ワケア(Wakea)とはハワイ創生伝説で天空を司る神様です。古代ハワイアンにとって神聖な山であることがわかります。
また現在も活火山として活動するキラウエア火山。ハレマウマウ火口に住むとされるのが火の女神ペレです。気まぐれで情熱的な女神とされ、古代より崇拝されてきました。この女神ペレを産土神として祀っているのが、日本国外最古の神社「ヒロ大神宮」。
ハワイ島唯一の神社は島全体の総鎮守として崇敬を集め、日系移民の心の故郷であったとされています。
そして、一度は訪れたいと思っていたサウスポイントへ。ポリネシア人がハワイで初めて上陸したそこは、海・空・大地、それぞれの神々が出逢う場所でした。グリーンサンドを手にしたとき、奇跡の星・地球に立っている感動が込み上げました。
地球の力強い鼓動と、古代ハワイアンが愛した美しき聖地がありました。
龍のように力強く飛翔し、鳳凰のように華麗に舞うという発展を祈る意味。家内安全、無病息災、社運隆盛など、皆様の運気が上がり、健康でありますようにとの願いを「龍翔鳳舞(りゅうしょうほうぶ)」の文字に込めて。
撮影・取材・文/ともこ