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パリジェンヌが通うお洒落なサロン・ド・テ。美しい野菜のタルトをお目当てに

2020.02.25

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京都&パリ ひみつの美味案内 世界の食都、京都&パリ。地元のグルメな方々に、現地に暮らすからこそ知っているおすすめの美味をこっそり教えていただきます。旅の計画にぜひお役立てください。記事一覧はこちら>>

【2月の美味案内】
まだ間に合う!
美味とともに冬の名残を楽しむ


(取材・文/大島 泉)

今月は、4回にわたって、パリジェンヌの冬のランチの定番「キッシュ」のおすすめアドレスをご紹介しています(前回の記事はこちら)。


今回ご紹介するのは、ひときわ洗練されたヘルシーでハイセンスな一品。パリジェンヌ気分で、シックな空間の中優雅なランチを楽しめるお店へご案内します。



「ミス・マープル」のランチで人気のタルト。この日は、クミンが香る青菜を敷き、紫、オレンジ、黄色の3色の人参を並べ、ローズマリーで風味を加えたもの。グリーンサラダがついて14€。

シックなサロン・ド・テで味わう絶品の野菜タルト
「ミス・マープル」


パリのサロン・ド・テ(食事も楽しめる喫茶店)には、ランチメニューにキッシュのあるお店がいくつもあります。その中で、センスのよさとおいしさが別格としてパリジェンヌたちに支持されているのが、ここ「ミス・マープル」です。



落ち着いたブルーの壁にヒョウ柄の絨毯、ベルベット張りの椅子に真っ白なテーブルクロスの、シックな店内。アンティークのシャンデリアやリトグラフは、オーナーのマリー・フランス・コーエンが見つけてきたもの。

お店の生みの親は「ボン・ポワン」「メルシー」の創業者


エッフェル塔のふもとに広がる住宅街の、静かな並木道に面するこちらのお店は、アガサ・クリスティの小説に登場する人物の名がついています。お店の生みの親は、子供服のフレンチブランドとして名高い「ボン・ポワン」、パリを代表するライフスタイルショップの「メルシー」の創業者である、マリー・フランス・コーエン。



お昼時にカウンターに並べられる、その日のサラダ、タルト、お菓子の数々。シェフのシルヴィーは、「メルシー」の料理をずっと作ってきた、ヘルシーでおしゃれなランチのプロ。

パリジェンヌの美意識が凝縮されたインテリア


お店のメニューは、おもてなし好きの彼女が、家族や友人を集めては披露していた料理を元に考案されています。店内には、蚤の市や骨董店で集めたアンティークが随所に飾られています。お店を守るのは、マリーの義妹で、長年モード誌編集者として第一線で活躍してきた、マルティーヌ・コーエン。2人のセンスと温かい人間味が溢れる、居心地のよいお店です。



ランチのタルトは、野菜の本来の味を楽しめるとして、ヘルシー志向のパリジェンヌに支持されている。

パリジェンヌが魅せられたおいしさと美しさ


日替わりのタルトは、クリームも卵も入っておらず、野菜の具のおいしさを最大限に表現した、ヘルシーかつ美しいもの。厳密な意味では「キッシュ」からは外れますが、この美しさとおいしさに魅せられた多くのパリジェンヌが、ランチに通っています。

この日は、四角いタルト台に、クミンの香るブレット(フランスの青菜)を敷き、紫、オレンジ、黄色の3色のにんじんを綺麗に並べ、ローズマリーで風味を加えたもの。ほのかな甘みがじわっと広がる、なんとも繊細な1品です。その日によって、主役の野菜が替わり、リコッタやフェタなどチーズが加わることも。形も、四角い日もあれば、丸い日も。常連も飽きさせない、幅広いレパートリーです。



この日の3種のサラダの盛り合わせ18€(2種なら12€)。

野菜のおいしさが詰まったサラダも人気


また、タルトに加えて、この店の人気ナンバーワンである、日替わりの3種のサラダも試してみるべきです。この日はビーツやラディッシュ、にんじんなどの根菜のミントとレモン風味、レンズ豆とバターナッツとフェタチーズ、クレソンとチコリとグレープフルーツ、の3種でした。どれも、歯ごたえよく、香り高く、野菜好きなら幸せいっぱいになる豊かな味。



ファッション誌のエディターとして長いキャリアを持つ、マルティーヌ・コーエンがこの店のディレクター。義姉のマリー・フランス・コーエンのテイストと、温かい接客を大事にしている。

カウンターには、タルトやサラダとともに、ケーキやデザートがいくつも並べられています。4種のデザートを小さく切って盛り合わせ、コーヒーとセットにした「カフェ・グルマン」にすれば、サイズ感もちょうどよく、タルトを食べたあとでもおいしく味わえます。1番人気のデザートはフォンダン・オ・ショコラやオレンジケーキです。

人気のランチタイムは予約がおすすめ


趣味がよい空間に、おいしくヘルシーなランチ。何をとっても、また来てみたくなること必至です。こぢんまりした店内が、お昼時は予約客でいっぱいになっているのも納得です。

MISS MARPLE
(ミス・マープル)


16 Avenue de la Motte-Picquet 75007 Paris
電話 +33 (0)1 45 50 14 27
営業時間 12時~19時(土曜10時~、日曜11時~17時)
定休日 月曜
https://www.missmarpleparis.com

パリの記事一覧はこちら>>

大島 泉/Izumi FILY-OSHIMA

ライター、コーディネーター、通訳、翻訳者
東京生まれ、東京育ち。1989年にパリへ移住。現在はパリ郊外、サンジェルマン・アンレイ暮らし。
撮影/村松史郎
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