人気店で味わう、自宅で作る「極上のかき氷」第2回(全4回) 酷暑の時期にいただく一杯のかき氷。汗もすっと一瞬で引き、体の芯から涼しさが広がっていきます。氷にこだわる、シロップにこだわる、あらゆるスイーツとの組み合わせにこだわる……。華やかに広がりゆくかき氷の世界を涼やかにお楽しみください。前回の記事はこちら>>
氷菓繚乱。
時代を超えて進化を続けるかき氷
老舗和菓子店はもちろん、今やカフェや洋菓子店でもかき氷はおなじみメニュー。氷とシロップからなるシンプルな甘味だけに、店の個性と店主の想いが端的に感じられます。いずれも行列覚悟の名店揃い。熱中症対策もお忘れなく。
みぞれ 720円(税込み)
01. 三日月氷菓店(千葉)
ふわふわの口あたりは羽根のよう
「天然氷は日本の文化だと思います」と語る店主の池田佳如さん。日光の天然氷のおいしさをじっくりと味わうなら、みぞれがおすすめ。羽根のような独特の薄さの氷は、口の中でふうわりはかなくとけていきます。
住所:千葉県柏市柏1-5-5 谷澤ビル2階
TEL:04(7162)3404
営業時間:11時~17時30分(LO)
定休日:火曜(10月~5月は火曜・水曜定休)
かき氷通年
アッサム&ディンブラ 800円
02. ティーハウスマユール 宮崎台店(神奈川)
紅茶専門店ならではの繊細な風味
大量の茶葉でさっと淹れて作る紅茶シロップは渋みがなく、香りとこくが存分に楽しめます。途中で紅茶風味の練乳をかけると一気にミルクティー味に。心地よい香りが残るすっきりとした後味は専門店ならでは。
住所:神奈川県川崎市宮前区宮崎2-3-12-103
TEL:044(854)2430
営業時間:11時~16時30分(LO)(土曜・日曜・祝日は~16時LO)
定休日:不定休
かき氷通年
プリン氷 1000円(税込み)
03. 菓子・茶房チェカ(京都)
洋菓子店の技がきらりと光る
洋菓子店の2階にあるミニマムな空間でいただく、パティシエメイドのかき氷。氷の中にトロッとした人気のプリンを忍ばせ、アングレーズソースとカラメルソース、カリカリのカラメルがたっぷりとかかります。
住所:京都市左京区岡崎法勝寺町25
TEL:075(771)6776
営業時間:10時~18時(LO)
定休日:月曜・火曜
かき氷は4月末~9月(7月~9月は「氷菓チェカ」としてかき氷のみ提供)
生いちご 950円(天然氷は+150円)
04. 目白 志むら(東京)
天然氷と純氷の食べ比べを
崖のようなシルエットが印象的なかき氷。「和菓子屋らしいしっかりとしたシロップが多いので、氷に沈まないようにこの形になりました」。人気の生いちごは静岡産「紅ほっぺ」を使用。純氷と天然氷も選べます。
住所:東京都豊島区目白3-13-3
TEL:03(3953)3388
営業時間:10時~18時30分(祝日は~17時30分LO)
定休日:日曜
かき氷通年
おまかせ 1100円 草団子、餡、寒天など約12種類の和菓子が入っています。
05. 御菓子所 ちもと(東京)
老舗の人気氷はまるで宝箱
和菓子店の仕事を感じてほしいと考案されたぜいたくな逸品。食べ進むと草団子、餡、寒天など約12種類の和菓子が次々現れて、まるで宝探しのようです。抹茶のシロップと練乳のかき氷は売り切れ次第終了。
住所:東京都目黒区八雲1-4-6
TEL:03(3718)4643
営業時間:10時~17時30分(LO)
定休日: 木曜
かき氷は梅雨明け~秋彼岸の前
緑豆ぜんざい 950円(税込み)
06. kotikaze(大阪)
和風もアジアンも日替わりも
緑豆とココナッツミルクのぜんざいに白きくらげ、寒天、白玉、くこの実や棗を添えたアジア風かき氷。和風から変わり種まで30種以上あり、蜜や練乳、餡はすべて手作り。フルーツの多くは近郊産を使っています。
住所:大阪市天王寺区空清町2-22
TEL:6766)6505
営業時間:9時~17時30分(LO)(11時~14時はランチ優先、かき氷は売り切れ次第終了)
定休日:不定休
かき氷は4月1日~10月末
〔特集〕人気店で味わう、自宅で作る「極上のかき氷」(全4回)
表示価格は本文中に税込みと表記されているもの以外は税抜きです。
撮影/角田 進 内藤貞保 取材・文/井伊左千穂 構成・取材・文/露木朋子 取材協力/小池隆介、市場ゆりこ
『家庭画報』2019年8月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。