〔特集〕2026年の新潮流を贈る最高のチョコレート 世界を見渡してみても、日本ほどバレンタインとチョコレートが深く結びつく国は、ほかにありません。年に一度のチョコレートの祭典をめがけ、世界中の職人たちがしのぎを削り、その創造性をひと粒に込めます。近年、カカオはもちろん、フルーツやはちみつ、乳製品といった素材の“源流”を理解したうえで、いかにチョコレートへと昇華させるかが、シェフたちの関心の中心になっています。また、活躍する職人にファンがつき、その感性を味わうという“推しショコラティエ”文化も広がっています。今、注目の個性派ショコラティエたちが生み出す、最前線をご紹介します。
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個性豊かに新風をもたらす注目ショコラティエ

大自然の恵みをショコラに「ル フルーヴ」
オレンジ果汁と金柑のシロップのガナッシュ、レモンの酸味にセロリを合わせたガナッシュなど、フルーツの滋味を楽しめる「トラディション10」4860円。自家農園のはちみつを用いたショコラなど、農業にも深い知見を持つ上垣河大シェフならではのひと粒に加え、香り豊かな自家製プラリネを用いたショコラも人気。
農業×ショコラで素材が輝くひと粒をクリエーション
ル フルーヴ(兵庫・養父)──上垣河大さん
兵庫県北部、養父市の雄大で美しい自然に囲まれた環境に工房を開き、店舗を持たず、通信販売と受注生産が主体のスタイルで活動する上垣河大さん。パリのショコラ愛好団体から最高評価の「Tablette d'Or」 とともに 「Coup de Coeur」を初受賞するなど、今、勢いのあるショコラティエの一人です。
福知山市「洋菓子マウンテン」で修業後、2012年に地元養父市に自身の工房を開いた上垣河大さん。

「農家さんにも喜んでもらえるショコラを作り続けたい」と上垣さん。
オーガニック農業を営むお父様のもとに育ち、幼少時代から養蜂や養鶏の手伝いをしてきたという上垣さん。チョコレート作りにおいても「農業」を大きなテーマに掲げ、よい素材を見つけるとすぐに生産者に会いに行き、その思いもひと粒に込める気持ちで取り組んでいます。
自家農園で採取した非加熱の生はちみつを使用。はちみつガナッシュのショコラは、シグネチャーの一つ。写真/木村正史、ル フルーヴ

和歌山県の桃農家による「ミヤタピーチ」をセミドライにし、自家製クーベルチュールで丁寧にコーティング。
近年は自家製の植物性クーベルチュールを取り入れたボンボンショコラも評判。繊細な味わいに磨きをかけています。
ル フルーヴ電話:050-1725-2014
https://store.koudaiuegaki.com/(次回へ続く。
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