〔特集〕2026年の新潮流を贈る最高のチョコレート 世界を見渡してみても、日本ほどバレンタインとチョコレートが深く結びつく国は、ほかにありません。年に一度のチョコレートの祭典をめがけ、世界中の職人たちがしのぎを削り、その創造性をひと粒に込めます。近年、カカオはもちろん、フルーツやはちみつ、乳製品といった素材の“源流”を理解したうえで、いかにチョコレートへと昇華させるかが、シェフたちの関心の中心になっています。また、活躍する職人にファンがつき、その感性を味わうという“推しショコラティエ”文化も広がっています。今、注目の個性派ショコラティエたちが生み出す、最前線をご紹介します。
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個性豊かに新風をもたらす注目ショコラティエ

香りの冒険家「ロンポワン」
山椒やレモングラスといったハーブを用いた爽やかなショコラをはじめ、フランボワーズのキャラメルとはちみつを組み合わせた鮮やかな赤の半球形ショコラなど、田中丸博文シェフのユニークな感性が薫り立つ「ボンボンショコラ10粒」4752円。スペシャリテの「シナ蜂蜜」は、ダークチョコレートの苦みがはちみつの香りをくっきりと引き立てるひと粒。
カクテルとのペアリングで誘う奥深きチョコレートの世界
ロンポワン(東京・中野坂上)──田中丸博文さん
アンフュゼと呼ばれる香りの抽出技法を駆使し、はちみつやハーブ、スパイス、花の香りを生かした繊細で華やかなショコラを生み出す田中丸博文さん。パリのパティスリー「MORI YOSHIDA」やフランスのミシュラン1つ星レストランで研鑽を積み、満を持して2021年に独立した、注目のショコラティエです。
はちみつメーカーに勤務していた経験もある田中丸博文さん。
「蜂が花から蜜を集めてはちみつを作るように、素材のルーツを辿れば植物に行き着く。だからこそ、ショコラ作りでは植物を出発点にアイディアを広げています」。
バレンタインの新作「トロピカル」3564円(阪急梅田本店でのみ3780円)。カカオベルトと呼ばれる熱帯地域で採れるグアバやクプアス、マンゴーを用いたショコラ。

ショーケースに整然と並ぶショコラのほか、クッキーやフィナンシェなど焼き菓子も人気。写真/千々岩友美
和菓子店で生まれ、茶の湯の文化が身近にあった田中丸さん。「チョコレートも茶会の菓子のように“体験”として楽しんでほしい」と考え、店舗奥のバーでカカオを使ったカクテルや、お酒とのペアリングを提案しています。
自家製のカカオ酒やラムを合わせたカクテルとショコラのペアリング。
ロンポワン住所:東京都中野区中央2-47-2 コートフェニックス1階
電話:03(5989)1585
(次回へ続く。
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