山梨・白州の地に寛延3(1750)年に創業した「七賢(しちけん)」蔵元、山梨銘醸。甲斐駒ヶ岳の花崗岩を27年ほどの歳月をかけてくぐり抜け、蔵内に湧き出る伏流水を使い、日本酒を醸しています。国内で日本酒の消費量が減少する中、近年は輸出にも積極的に取り組み、フランス料理の巨匠、アラン・デュカス氏とコラボレーションしたスパークリング日本酒など、伝統と革新を融合させた酒造りに取り組んでいます。
「EXPRESSION 2012」のラベルデザインを手がけたのは、アートディレクターの葛西 薫氏。収穫の意を込めて、ボトルは白い袋に包まれ、木箱に納められる。
ミレーの名画《落ち穂拾い、夏》をラベルに用いた「EXPRESSION」シリーズ
今回リリースされたのは、2012年に仕込まれ、10年以上にわたって低温熟成させた酒を貴醸酒として使用し、瓶内2次発酵させたスパークリング日本酒「EXPRESSION 2012」。純米大吟醸の古酒を使うことにより、口当たりには丸みと複雑さ、奥行きを生み出し、同時に青りんごやマスカット、新鮮なハーブを思わせるフレッシュな香りが広がります。ラベルに使われたのは、山梨県立美術館が所蔵する、フランスの画家、ジャン=フランソワ・ミレーの名画《落ち穂拾い、夏》。フランスで自然と共に生きる人間の在り方を描くミレーの名画と、白州の自然を慈しみ、その地に産する水と米から生まれる七賢の日本酒が響き合い、新しい日本酒が生まれました。
熟成スパークリング日本酒と、山梨県産の食材を使ったフランス料理のペアリング

「ベージュ アラン・デュカス 東京」にて、「EXPRESSION 2012」とペアリングされたのは「富士の介のマリネ 夏野菜」。
「EXPRESSION 2012」の発売に合わせてペアリングの会が開かれたのは、東京・銀座「ベージュ アラン・デュカス 東京」。山梨県産の食材を使った特別コースに、5種の酒がペアリングされました。アミューズ・ブーシュに出された「富士の介」は、キングサーモンとニジマスをかけ合わせた山梨県のブランド魚。ほどよく脂ののった繊細な身質と、フレッシュな野菜のみずみずしさが、清涼感のある「EXPRESSION 2012」の味わい、香りをより一層引き立てます。
メインの肉料理は「甲州ワインビーフのドレ 新ゴボウと粒マスタードのコンディモン」。「純米大吟醸 絹の味」とともに。
世界で評価されることで、日本人に日本酒のことを振り返ってほしい

「EXPRESSION 2012」を生み出した3人。左から、山梨県立美術館館長・青柳正規氏、山梨銘醸代表取締役社長・北原対馬氏、アートディレクター・葛西 薫氏。
山梨銘醸の13代目、北原対馬さんは話します。「国内の日本酒の消費量は、ピークとなった1973年と比較しておよそ4分の1に減少しています。今や日本酒は、日常の酒というよりは、特別なときに飲む酒に変化しつつあります。私どもは日本酒の高付加価値化を目指して、スパークリング日本酒や長期熟成酒など、新しい酒造りに取り組み、世界25か国に輸出しています。そうした日本酒が海外で評価されることで、日本人に日本酒のことを振り返ってもらいたい、飲んでいただきたい、それが私の本音なのです」。
山梨県立美術館所蔵のミレーの名画をラベルに使用した「EXPRESSION」シリーズは全3作。第1作は2022年に発売された2006年ヴィンテージの《種をまく人》で、2025年8月20日に発売された2012年ヴィンテージが第2作。最終となる第3作は《夕暮れに羊を連れ帰る羊飼い》を予定。
ペアリングで出された日本酒は、左から「EXPRESSION 2012」、「EXPRESSION 2006」、「純米大吟醸 白心」、「純米大吟醸 絹の味」。右は、酒粕を蒸溜し、ウイスキー樽で熟成させた本格焼酎「アラン・デュカス サステナブル・スピリッツ」。
「EXPRESSION 2012」
720ml 2万2000円(税込み)
2000本限定
山梨銘醸
山梨県北杜市白州町台ヶ原2283
TEL:0551-35-2236
https://www.sake-shichiken.co.jp/