〔特集〕駅弁発売140年 ふるさと自慢が勢揃い 47都道府県「駅弁」博覧会 地域を象徴する食材や独自の調理法で作られた料理が詰められた駅弁は、旅の高揚感とともに郷愁も誘う何とも魅力的なアイテムです。47都道府県、美味なる旅のお供が大集合。編集部が厳選した「駅弁」博覧会の開幕です。
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駅弁の楽園へ
新潟&瀬戸内を巡る旅
主役のお米、おかずの要となる魚介から、脇を固める副菜まで、食材が豊かな地域には魅力的な駅弁が揃います。編集部が注目した新潟、瀬戸内の2エリアの駅弁の楽園からおすすめをご紹介します。
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家庭画報編集部が厳選した、米どころ・新潟の駅弁をフォトギャラリーで見る→【新潟】「コシヒカリ」+土地の魚介のマリアージュ
日本有数の米どころであり、海山の幸に恵まれた新潟県。「コシヒカリ」と、秋に県内各地の川を遡上する鮭が、駅弁の二大主役です。さらに日本海に揚がる魚介の種類も四季を通じて豊富。
新潟駅では神尾商事、三新軒、新潟三新軒、新発田三新軒の4社が、それぞれ個性的な駅弁を数多くラインナップし、しのぎを削っています。
池田屋創業120年を記念し、初代の名をとって2007年に発売された「越後長岡喜作辨當」。掛け紙には明治の頃の店頭が描かれている。売り場は上越新幹線長岡駅上りホームにある。
【長岡】主役の「コシヒカリ」を引き立てる地元の味越後長岡 喜作辨當地元長岡産「コシヒカリ」は量少なめに、酒のあてになるおかずが充実。地野菜・神楽南蛮の風味をきかせた塩だれの鶏団子、「吉田屋」の黒いなりとぜんまいの煮合わせ、「越後みそ西」の味噌漬けなど。食後のお楽しみは「岩崎」の笹団子。予約がおすすめ。
●JR長岡駅 1350円/池田屋 電話:0258(33)2430
池田屋4代目の永橋 晃さんと、後を継ぐひかるさん。

おかずを手際よく詰める。米にうるさい地元客も多く、炊飯には気を配るそう。
【新 潟】鮭を使った郷土料理を“おにぎらず”に鮭の焼漬 箱入りむす美鮭のハラスを焼き、秘伝のたれに漬け込んだ新潟の郷土料理、鮭の焼き漬け。その身をほぐしてたっぷりと入れた大きな「おにぎらず」の存在感が際立ちます。おかずは根菜、がんもどきの煮物、卵焼き、海老フライなど。外に持ち出して遠足気分で食べたくなる雰囲気です。
●JR新潟駅 1080円/三新軒 電話:0250(22)1111
【直江津】日本海の冬の味覚、たら尽くしが珍しい鱈めし新潟産「コシヒカリ」を使った塩こんぶの炊き込みご飯の上に錦糸卵をしき、その上には、骨まで柔らかく炊き上げた棒だらの甘露煮、表面をあぶった焼きたらこ、たらの親子漬けと、たら尽くし。日本海を眺めながら地酒と一献もおすすめです。
●JR直江津駅前ホテルハイマート駅弁販売所ほか 1600円/ホテルハイマート 電話:025(543)3151
【新潟】日本海で取れる魚介5種が楽しめるのどぐろとにしん かずのこさけいくら新潟産「コシヒカリ」の酢飯、錦糸卵の上にのるのは、脂ののったのどぐろの塩焼き、柔らかく煮て味がしみ込んだにしん、数の子醬油漬け、焼き鮭、イクラ。新潟の海の豊かさが実感できる、魚好きにおすすめの弁当です。
●JR新潟駅ほか 1550円/神尾商事 電話:0250(22)5511
(次回へ続く。
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