ミシュラン2つ星フレンチ「フロリレージュ」の川手寛康シェフがプロデュースするバターサンド。注目はガレット・ブルトンヌにサンドされたバターの厚みです。1度単位まで調整した焦がしバターが香るクリームは、たっぷりとはさまれているにもかかわらず驚きの軽やかさ。とろけだす味わいの中に、沖縄・伊江島蒸留所の希少なラム酒に漬け込んだ芳醇なレーズンの香りが広がります。縁起のよい六角形の形は、お祝い事のギフトにもぴったり。
最もプリミティブだからこそ難しい「薪焼き」が魅力の人気スペイン料理店「acá(アカ)」。その東 鉄雄シェフが監修した「焦げ感」にこだわったバスクチーズケーキです。切り分け不要のミニサイズで、さっぱりとしたプレーン、茶葉の甘みが感じられる「一保堂茶舗」の抹茶、奥行きある香りも魅力のスペインの老舗「チョコヴィック」のチョコレートの3種のアソート。解凍後室温で20分ほどおいて、軽やかでクリーミーな口あたりを存分に楽しんで。
自然の恵みに敬意を払った精進料理でも知られる日本料理「六雁」の秋山能久料理長が、「着色をしないナチュラルな色合いのマカロンを作りたい」と生み出したのがこちら。焼き色をつけないように丁寧に焼き上げ、美意識を体現するピュアな白さを実現しました。フィリングは白味噌がベースで、抹茶や黄柚子、白ごま、ほうじ茶など日本らしいフレーバーを閉じ込めています。白味噌のほのかな塩気とうまみで、食前酒との相性も抜群です。撮影/本誌・西山 航 取材・文/仲山今日子 スタイリング/阿部美恵