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若き主人が蒐集した器づかいも楽しみの和食店「御料理 辻」【東京・麻布十番】

東京、北海道、金沢、大阪、福岡ほか 名店の「昼膳」 第4回(全18回) 桜の便りとともに、本誌の人気特集、「昼膳」の最新版が完成しました。編集部が日本全国より厳選した名店の数々をご紹介。ぜひ長くご活用ください。前回の記事はこちら>>

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御料理 辻 (麻布十番)

春爛漫の八寸。菜の花ごま浸し、白魚おかき揚げ、ほたるいかと芹のぬたあえ、生麩の蕗味噌田楽、鴨ロース煮、のれそれなど、多彩な味わい。昼のコースは全8品と充実。

【御料理 辻 】(麻布十番)
若き主人が蒐集した器づかいも楽しみ

個室の窓から見えるのは生垣の緑と坪庭。柔らかな春の光が差し込み、都心とは思えないほど静かな時間が流れています。

ご主人・辻 佳明さんの料理は、素材の組み合わせの妙とシックな色合いが印象的。「時季のいちばんおいしいものをお出ししたい」という想いを大切に、料理と向き合っています。

お碗

お椀は、ほっき貝、わらび、わらび餅、しらがねぎ、木の芽。だしは利尻昆布と真昆布、かつお節とまぐろ節を使用し、深い味わい。

その魅力を端的に語るのが八寸。白魚やほたるいか、菜の花などの春の山海の珍味が美しい器で供され、目にも楽しい一品に。

炊き合わせには日本料理にホワイトアスパラガスを使用するなど、新しいセンスが感じられます。

炊き物

炊き物。ホワイトアスパラガスと新玉ねぎ、木の芽。アスパラガスの食感はとろりと、新玉ねぎはシャキシャキに仕上げている。

器好きなら魅了されてしまうのが、多彩な器づかい。お椀の漆器は明治時代の「象彦」で、絵付けは日本画家の今尾景年による贅沢なもの。

八寸には越前塗の山本隆博の折敷にバカラやマイセンのアンティークを合わせるなど、独自の感性が光ります。

ご飯

ご飯は、桜海老の炊き込みご飯、実山椒、ねぎ。桜海老の香りが豊か。米は京都・美山のコシヒカリを使用。漬け物も自家製。

「器と料理の組み合わせを考えているときはとても楽しい。料理は王道を追求しつつも、新しいことに挑戦したいと思っています」とご主人。

店全体から醸し出される清潔感と温かみも心地よく、ついつい長居したくなります。

ご主人の辻 佳明さん

ご主人の辻 佳明さんは「東京吉兆」など名だたる名店で修業。骨董にも造詣が深い。

御料理 辻(おりょうり つじ)
住所:東京都港区東麻布3-3-9 アネックス麻布十番地下1階
TEL:03(6459)1550
営業時間:11時30分~13時(LO)、18時~20時30分(LO)
定休日:日曜、祝日、月曜昼
URL:https://oryouritsuji.jp/
昼コース 8000円のみ、夜コース 1万5000円~。写真は昼の献立より。
個室2室(8名、4名)※要予約

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表示価格はすべて税抜きです。

撮影/鈴木一彦 取材・文/安齋喜美子

※価格には別途サービス料や個室料金がかかる場合がございます。
※特集内でご紹介した料理は、食材調達の都合で変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。

『家庭画報』2020年4月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。

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