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作家・平野啓一郎さん&春香さん夫妻が巡る 日本橋が育んできた今を訪ねて

2019.07.16

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ふたりで愉しむ日本橋の贅 第1回(全7回)モノ・コトにこだわる男性エグゼクティブに向けたライフスタイル誌『MEN’S EX』。オリンピックから半世紀、新たな街並みを形作る日本橋の新旧スポットを『MEN’S EX』ならではの目線で家庭画報の読者の方、そしてそのパートナーの皆様にご紹介します。ぜひ、おふたりで日本橋の今を訪ね歩いてください。
日本橋は、日本のすべての道路の起点であると同時に、この街が水上交通の要として発展してきた証でもあります。日本橋が作り上げてきた街を、今一度、新鮮な眼で見つめます。

平野さん:ジャケット6万3000円、Tシャツ1万8000円/以上オーカ トランク(テイラーアンドクロース) 春香さん:ジャケット4万9000円、ブラウス2万1000円/以上オーカ トランク(テイラーアンドクロース) ネックレス3万3000円/ミラ・ショーン(コロネット)

夫婦おふたりでゆったりと過ごす時間に、日本橋界隈がふさわしいのにはいくつかの理由があるようです。


「僕にとってまず日本橋というと思い出すのは泉 鏡花の戯曲“日本橋”です。今の日本橋とは違う話ですが、どこかそんな江戸の情緒が漂っている気がします。その一方で和モダンというか、街並みの色合いも落ち着いていて、大人の時間が流れていると言えるでしょう」。

そんな平野さんの言葉を補うように、春香さんも「お休みの日でも喧騒がなく、どことなく落ち着いた時間が過ごせる、そんな街ですね。大人の夫婦がゆっくりと街並みを愉しむ時間が過ごせそうです」とほほえみます。

「どんどん進化するメインストリートと、一歩入った昔ながらの裏道のメリハリを味わうと、この街の魅力が浮き上がってくるでしょうね」と平野さん。

川面から感じる変化、ゆっくりと街を散策して感じる魅力。様々な表情を愉しむことができる街としての日本橋探索は続きます。

「橋を下から見るというのは、とても新鮮な経験」と平野さんが語るように、日本橋クルーズでは東京という都市を、川面という新たな視点から眺めることができる稀有な体験が可能です。日本橋の裏側(大理石)越しに見る風景には、現在と過去が交差する別次元の趣があります。

〔TOKYO CRUISE〕
日本橋船着場から始める、水路で行く江戸巡り




夫婦でプライベートクルーズが愉しめるリムジンボートは40分2万6000円(1隻貸切料金)/日本橋船着場 東京都中央区日本橋1-9

平野啓一郎
小説家。京都大学法学部卒。1999年、在学中に文芸誌「新潮」に投稿した『日蝕』により第120回芥川賞を受賞。近著に小説『ある男』(文藝春秋刊)、新著に『「カッコいい」とは何か』(講談社現代新書刊)がある。

春香
ファッションモデル。学生時代よりモデル活動を始め、雑誌、広告で活躍。デビュー当時から各誌の表紙を飾る。さらにTV出演、コラボレーション商品の発表、WEB・雑誌等で執筆連載をもつなど、幅広く活動。
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