〔特集〕富山・北九州・宮城 ── 世界が憧れる 新しい “鮨の聖地” へ 「鮨のメジャーリーグ」といえば、東京・銀座。ですが、ここのところ美食家の間では、日本各地をホッピングし、職人渾身の鮨を味わい、その土地ならではの風土や物語に触れるという旅への関心が一気に高まっています。地元の旬魚と、それを生かす職人の技、そして地域の未来を見据えたチームの取り組み──。「鮨」を通して、日本の食文化の現在と未来をたどる、豊かな旅へとご案内します。
・
特集「新しい鮨の聖地へ」の記事一覧はこちら>>>
[福岡県 北九州市]
鮨こそエンターテインメントを体現する、唯一無二の「すしの都」
三方を海に囲まれた北九州市には約200軒の鮨店が集結。独自の鮨文化「小倉前」を受け継ぐ新鋭から、地元で愛される「町ずし」の名店までを訪ねます。
極上の魚をカジュアルに
すしの都は「町ずし」にも注目
ノスタルジックな空間で大衆すしの底力を堪能
【菅生(すごう)寿司】(京町)
小倉駅から徒歩約5分、歓楽街を抜けた先に佇む「菅生寿司」は、創業100年以上を誇る老舗です。お父様が45年守り続けた店を、久野 真さんが継いで8年。
ご主人の久野 真さん。
仕入れは中央卸売市場と旦過市場が中心で、「魚が少なくなった分、しゃべりでごまかしてるんだよ」と笑いますが、その目利きには定評があり、納得できる魚がなければ店を開けないこともあるほどです。
にぎりは左からこち、石鯛、いさき、赤貝、かつお。長崎のかつお以外はすべて近海産で、毎日、旦過市場から仕入れている。
名物は最初の一品として供される「イカ爆弾」。季節のいかにとびこやうに、卵黄を合わせた酒肴はビールとの相性が抜群です。
名物「イカ爆弾」。お酒の価格が手ごろなのも、角打ち文化が盛んな北九州らしさ。
最近は暖簾を出さず、明かりも控えめですが、店を知り尽くした常連客が次々と訪れ、取材で訪れた日も満席。地元に愛され続ける「町ずし」の温かさが息づいています。
カウンター上に掲げられたお品書きの木札にも100年の歴史を感じる。
菅生寿司福岡県北九州市小倉北区京町1-6-8
TEL:093(531)5500
営業時間:18時~客足次第で終了
定休日:日曜・水曜・祝日
お好みでいただいて予算1万円が目安
要予約
(次回へ続く。
この特集の一覧はこちらから>>)