〔特集〕記憶に刻まれるひと皿と出合う 新・感動ダイニング 誰もが知る人気シェフが新たに手がける話題のレストランから、美食家が贔屓にするアラカルトの実力店、その一皿のために足を運びたくなる未来のスターの店まで、2026年に訪ねたい心華やぐ美食の聖地にご案内します。
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世界の食通を魅了する日本のレストラン
以前より元気がないといわれる昨今の日本。しかし美食の分野では、世界から注目される存在であり続けています。一つの技を極める探究心、確かな技術に基づく応用力、自然の風土や季節を一皿に込めるセンス、そして心地よいひとときをもたらすためのこまやかなホスピタリティ……。
料理人をはじめ生産者やサービスマンに至るまで、プロフェッショナルたちの技が最高の食体験を創出しています。都心の有名店のみならず、親しみやすいレストランや地方の知る人ぞ知る店まで、世界の美食家が押し寄せる前に味わっておきたい最高の一皿、最高の料理店にご案内いたしましょう。
好きなものを好きなだけ楽しむ、アラカルト名店案内
「今日は軽めで」「旬の食材をたっぷり食べたい」など、美食を知り尽くす方々のわがままを叶えてくれる料理店にご案内します。まずは東京に2軒、アラカルトのレストランを展開する小林 圭さんのインタビューをお届けします。
「パリ3つ星のエスプリを、もっと自由に楽しんで」── 小林 圭さん
「今の日本はアラカルトのレストランが少ない気がします」と語る小林 圭さん。
小林 圭シェフ(こばやし・けい)1977年長野県生まれ。2020年フランス版『ミシュランガイド』でアジア人シェフの店としてはじめて、自身の店「Restaurant KEI」が3つ星に輝く。現在日本でコンセプトの異なる5店を監修する。
2024年に虎ノ門と銀座にオープンしたレストランは、どちらもアラカルトメニューが中心です。
「アラカルトの店は、一昔前のフランスのように、食前酒を片手にメニューを眺め、『今日は何を食べようか?』と考える楽しみ、自由さが魅力です。さまざまなジャンルの料理へのアプローチを通して食材と対話し、お客様の記憶に残る一皿を提供したいと思っています」。
2店とも厨房の様子が見られるカウンター席が中心にあり、目指すのは、食べる側と作る側が語り合える、ジャズセッションのようなひととき。
「このスタイルは、シェフの個性が最も出る形でもあるはずです」。
現在、世界に向けて発信できる「KEI」というブランドを作りたいと考えていると話す小林さん。
「パリと日本で展開するそれぞれの店が、異なる才能とのコラボレーションであり、その集合体が『KEI』ブランド。目指すのは『リュクス』であり、唯一無二の世界観を築き上げることです」。
今後、病院食やウェルネスリトリート事業などにも挑戦したいと考えている小林さんは、次世代育成の大切さも強調します。
「飲食、ホスピタリティ産業全体の底上げをして、多くの人に興味を持ってもらいたい。そして、AIには真似できないプロフェッショナルを育てていきたいですね」。
KEI Collection PARIS(東京・虎ノ門)
夜景煌めく、グリルガストロノミー
虎ノ門ヒルズ ステーションタワー TOKYO NODE から専用エレベーターで49階へ。そこに店を構える美食家のためのグリルガストロノミー。煌めく東京のスカイラインを望むテーブル席、海外でのシェフ経験もあり、英語も堪能な久保雅嗣シェフとの会話が楽しめるカウンター席、どちらも特等席です。
天井が高く、高層階ならではの夜景はダイナミック。
鰻に白レバーと氷餅を合わせるなど、 和の食材も自在に取り入れ、毎日少しずつ変化させる料理は、ミニマルでキレのよい盛りつけとともに、遊び心も満点。肩ひじ張らずに味わえます。
和牛は鮮度のよいフィレか、100日以上専門家が熟成したサーロインを選べる。土佐備長炭で香り高く焼き上げ、「Restaurant KEI」と同レシピのジュ・ド・ボー、もしくはおろしポン酢やわさびなどの薬味4 種セットを好みで選べる。
季節の具材の最中。冬は兵庫県の香住蟹と「KEI Selection」のキャビアが主役。
ケイ・コレクション・パリ東京都港区虎ノ門2-6-2 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー TOKYO NODE 49階
TEL:03(6811)2577
営業時間:17時30分~21時30分(LO) 日曜のみランチ 12時~13時30分(LO)
定休日:火曜・水曜
ご紹介した「熟成牛 熊本県産あか牛 延寿牛 サーロイン100g」1万2000円、「最中 兵庫県産香住蟹 キャビアクリスタル」3400円
「Table Check」で要予約
(次回に続く。
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