〔特集〕世界中から熱視線 「抹茶スイーツに今、夢中」 かつて薬として伝来し、茶の湯の中で人々を和やかに結ぶ一服として愛されてきた抹茶が今、品薄状態が続くほどの世界的なブームに。それと同時に味わい方も多彩に広がっています。抹茶の新たなおいしさと魅力を発見できるスイーツ&カフェをご紹介します。
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なぜ「MATCHA」は世界で人気?

16代家元 上田宗冏(そうけい)宗匠好みの抹茶を用いて、なめらかに練り上げられた濃茶。新感覚のフローズンどらやきなどから選べる和菓子と供される。
抹茶を茶室からより広い世界へ──上田宗箇流
SOKO CAFÉ(広島・基町)
「“多面的に受け止められる”のが茶道のよいところ。茶の湯自体は変わらなくても、時代や社会によって求められる面は変化してきました。かつて武将たちは政治に利用し、明治以降は花嫁修業としても親しまれたお茶は今、“健康”という面で世界的に注目されています」と話すのは、広島で400年以上にわたり武家茶道文化を継承してきた上田宗箇(そうこ)流の家元若宗匠、上田宗篁(そうこう)さん。
若宗匠の上田宗篁さん。上田家の釘抜紋が入った陣幕が訪れた客を迎える。
抹茶ブームの到来を、コロナ禍を経た2年ほど前から感じていたといいます。「健康的に生きることが“豊かである”という価値観の広がりが、抹茶人気にも繫がっているのでしょう」。
流祖ゆかりの香がたかれ、カジュアルでありながら上田宗箇流らしい凜とした趣が漂う店内。栗の一枚板のカウンターから聞こえてくるのは、釣釜の湯がたぎる音。湯を注いだり茶筅を振る音も耳に心地よく響く。
そんな時流の中で、上田さんは広島城三の丸に今春オープンしたカフェを監修。“伝統文化のアップデート”をコンセプトにしたカフェでは、茶事で最も大切なもてなしとされる濃茶から薄茶、オリジナルスイーツまで、抹茶を多彩に味わえます。
「銀ノ高原牛乳」を使用した無添加のソフトクリームをベースに、厳選された宇治園製茶の抹茶を合わせたオリジナルの「抹茶ソフトクリーム」。店内からは、表御門や水を湛えた内堀を望む歴史情緒ある景色を楽しめる。
「文化は日常生活に紐づいていないと衰退していってしまう。ですから、スイーツであっても抹茶に関心が向けられているのは喜ばしいことです。茶道や日本文化に興味を持つきっかけにもなるといいですね」。
SOKO CAFÉ住所:広島市中区基町21-7-2
メール:info@sokocafe.jp
営業時間:10時〜17時30分(LO)
定休日:不定休
・「濃茶(和菓子付き)」1850円〜
・「抹茶ソフトクリーム」650円
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