
茅乃舎だしでおなじみの久原本家が運営するレストラン「御料理 茅乃舎(おりょうりかやのや)」の茅葺屋根が、20年に一度の葺き替えを終えて、リニューアルグランドオープンしました。
御料理 茅乃舎は「地域に根差した日本の文化を未来へ受け継いでいく」という想いのもと、2005年にオープン。素材の持ち味を生かした旬の料理が提供される“美しい茅葺屋根のレストラン”として、話題を呼びました。
そのシンボルでもある茅葺屋根は、保温や断熱、遮音などの機能性に優れ、定期的な葺き替えを行うことで何十年もの長きにわたって使われ続けるサステナブルなもの。
茅葺きをするのは、気候や風土についての豊富な知識の基、材料の選定・調達から、実際に屋根を葺く工程までを行う職人です。一人前になるためには、多くの時間を要しますが、現行の建築基準法では、耐火性の観点から原則として新築が認められないため、後世に伝えていくには、現存するものを葺き替えて継承していくしかありません。
葺き替えの指揮をとったのは、開業時にもこの茅葺きを手掛けた棟梁・三苫義久さん(88歳)。三苫さんのもとに、その技術を直に学ぼうと全国から茅葺職人が集まり、技術と叡知の結集によって、黄金色の真新しい屋根に生まれ変わりました。

施工期間中、約半年間の休業を経て、リニューアルオープンした御料理 茅乃舎は、スローフードの原点に立ち返り、生産者とのつながりと伝統的な食文化を大切にした、四季折々の料理をコース形式で案内するスタイルに。
“おだし”と“うまみ”の味をさらに追究して構成されたコースは、「芽(めぶき)」7品 7千円(※ランチタイム限定)、「蕾(つぼみ)」8品 1万2千円、「花(はな)」9品 1万8千円、「実(みのり)」9品 2万5千円の全4種。
里山の自然と調和した美しい茅葺屋根の下、日本の食を五感で堪能するひと時はいかがですか。
御料理 茅乃舎(おりょうり かやのや)
福岡県糟屋郡久山町大字猪野字櫛屋395-1
電話 092-976-2112
URL:https://www.kayanoya.com/shop/restaurant/