〔特集〕大阪・関西万博で世界が注目! 活気づくOSAKAへ。─世界に誇れる大阪の魅力─ 「大阪・関西万博」が開幕。世界が注目する大イベントに伴い、大型ホテルの建造ラッシュ、美術館の新設や大規模リニューアル、“大阪最後の一等地”うめきたエリアの「グラングリーン大阪」の進展など、大阪の街は大変貌を遂げています。活気づくOSAKAで世界に誇れる文化の魅力を探訪します。
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世界に誇れる食都の新名所を行く

江戸中期から続く茶道具商「谷松屋戸田商店」の戸田 博会長のアドバイスを受けながら高みを目指す、栫山一希さん。昼2万2000円、夜3万6300円。
伏見町 栫山(ふしみまちかこいやま/北浜)
【推薦者】松原眞由美さん(IN CO.,LTD代表)
上方の文化と食の豊かさに触れる2022年にオープンし、大阪の日本料理の雄として期待が集まる店。ビジネス街の一角に山居のごとくひっそりと佇み、玄関から露地を思わせるアプローチを経て、灯明が置かれたカウンター席へと案内されます。
店主の栫山一希さんは、季節や歳時を印象づける日本料理とお茶の精神を汲んだ空間を大事にし、お茶席のようにカウンターのお客様をもてなすために一斉にスタート。
花筏に見立てた蓬餅。茶碗は、アンドシュ・プローデル作。
華美に走らない盛りつけや味、器の取り合わせで月ごとの料理を提供し、「堅苦しくならず、船場という場所でやらせていただく意味も踏まえ、大阪らしい食材や文化を取り入れるようにも意識しています」と語ります。
北大路魯山人の器に盛った5種類の貝の八寸。
魚や野菜の多くは近海、近郊のものを用い、春には泉佐野の貝、明石や淡路島の鯛、貝塚市の木積のたけのこが向付や八寸に。
鯛とたけのこの向付。呉祥瑞造の器。
終盤にはその日の料理に使った素材でとっただしを船場汁に仕立ててだし茶漬けにし、上方で長く継承されてきた食と文化の本質を伝えています。
船場汁のだし茶漬け。
伏見町 栫山住所:大阪市中央区伏見町2-4-12
電話:06(6228)3007
営業時間:12時(土曜・日曜)、18時、20時30分(いずれも一斉スタート)
定休日:不定休
https://kakoiyama.jp/(次回へ続く。
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