レストラン
2021/08/05
憧れの軽井沢ライフ 第13回(全24回) 本物の軽井沢別荘文化を知り、この地をこよなく愛する人々の別荘ライフと軽井沢の本物の暮らしを追求する話題のホテル、美食の新潮流を紹介していきます。前回の記事はこちら>>
ここ数年、美食の地・軽井沢では自らのしなやかな料理哲学を持ったシェフのレストランが人気を集めています。
水やエサにもこだわって育てられた信州サーモンは、15日間かけて熟成。発酵トマトを絞ったジュースにざくろの甘みなどを加えたソースと供するスペシャリテ。発酵や熟成の文化を持つ日本人には、どこか親しみのあるうまみが感じられるひと皿。撮影協力=鈴木幹一
軽井沢にお住まいの日本料理家の藤田貴子さんも「どんなひと皿に出会えるかわくわくします」。シェフの鈴木さんと。
2020年夏、追分の地に彗星のごとく現れた一軒のレストランは、時を置かずに美食好きの間で名が知られるようになりました。
イタリア料理に軸を据えながら、北欧料理のエッセンスなどを加味したコースは、鮮烈な印象を残す唯一無二のもの。料理だけでなく、ワインペアリングやオリジナルの器のセレクトまで、サービスのすべてを司るのは、弱冠27歳の若きシェフ・鈴木夏暉さんです。
地元・佐久のピッツェリアで修業を始め、単身イタリアに渡り、その後デンマークの「ノーマ」でも研鑽を重ねた鈴木シェフ。
料理と対峙する日々の中で改めて“熟成”と“発酵”のポテンシャルに魅了され、メニューを考えるうえで大きなキーワードになりました。
コースには必ず、旬の野菜に特化した料理が。雪の下にんじんを余すところなく使い、繊細に構築した春のひと皿。
みずみずしい感性が生み出すクリエーションから、今後も目が離せません。
長野県北佐久郡軽井沢町追分134-3 GREENSEED軽井沢内
TEL | 0267(46)8840 |
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営業時間 | 11時30分~14時(LO)、18時30分~23時 |
定休日 | 木曜定休 |
ランチ7500円~、ディナー1万3200円~、ワインペアリング9900円~(いずれもサービス料別)。昼は~2組、夜は1組のみ。 要予約
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撮影/角田 進 取材・文/露木朋子
※料理は状況によってメニューや盛りつけが異なる場合があります。店の営業時間、定休日は時期により異なる場合があります。
『家庭画報』2021年8月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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