個性溢れる地方鮨のホットなスポット
大谷 北海道もおもしろいですよ。最近はお鮨屋さんがさらに増えて競争が激しくなり、自分らしさを追求する店が出てきました。特に印象的なのは「
東雲」や「
鮨たな華」。北海道の魚を江戸前鮨の技で仕上げ、独自の解釈を加えている点が魅力です。新潟も勢いがあって、鮨職人が漁師と連携し、レベルを上げ続けています。「
兄弟寿し」と「
登喜和鮨」は訪れるたびに進化を感じますね。
【北海道】東雲(しののめ)
道東産無添加うにの甘みを引き立てるのは、香ばしさのある自家製昆布塩。うにが昆布を食べていることをヒントにして開発された。

住所:北海道札幌市中央区南1条西22-2-15 シーズンビル2階
TEL:011(215)4144
予算:おまかせ1万9800円
【北海道】鮨たな華(か)
甘み豊かな噴火湾産毛がにのほぐした身をかにみそとあえてにぎった1かん。酢飯はたねによって2種類を使い分けている。

住所:北海道札幌市中央区南6条西1 6.1ビル 1階
TEL:011(215)0120
予算:おまかせ2万5000円、3万5000円
予約は
TableCheckで対応
【新潟】兄弟(きょうだい)寿し
新潟名物、南蛮えびのにぎり。プリッとして甘く濃厚な南蛮えびは佐渡・赤泊産。大きなものを厳選して仕入れている。旬は冬。

住所:新潟市中央区東堀通8-1427-2
TEL:025(224)9581
予算:おまかせ2万2000円
予約は
OMAKASEで対応
【新潟】登喜和(ときわ)鮨
塩と昆布でしめた佐渡きすのにぎりは夏の定番。2024年、創業70周年の節目に新潟店を開業。平日は新潟、週末は新発田で営業中。

住所:新潟県新発田市中央町3-7-8
TEL:0254(22)3358
予算:昼にぎりコース(木曜・金曜限定)1万4300円。おまかせ2万5300円
柏原 地方ならではの少しカジュアルなお店もおもしろいですね。例えば、金沢市郊外の名店「すし処 めくみ」が監修する「
立喰い鮨 優勝」は、流通に乗らない未利用魚を使う試みが特徴的で、鮨の新たな可能性を感じます。
【石川】立喰(たちぐ)い鮨 優勝(ゆうしょう)
軽くあぶった石川県産のどぐろの脂が酢飯にからむ人気の1かん。石川県では秋口に特に脂ののりがよいものが水揚げされる。

住所:石川県金沢市無量寺町ヲ52
TEL:090-1390-8787
予算:にぎりコース約5500円、おつまみコース約8000円
大谷 金沢港いきいき魚市場にある、ちょっとおしゃれな内装の立ち食い鮨ですよね。市街地からタクシーで20分ぐらいでしたっけ。
柏原 そうです。港の近くに醬油の醸造所や若い人が作ったジンの醸造所などもあるので、金沢旅行の2、3日目に行くとおもしろいですね。北陸では一昨年「
一 能登島 HITOTSU NOTOJIMA」という鮨オーベルジュができたり、新しい動きも出てきていますね。
【石川】一 能登島 HITOTSU NOTOJIMA
鮨だねはすべて石川県産で、あら、のどぐろ、赤西貝、ばい貝、新子。赤西貝は色鮮やかでコリコリした食感が好評。米・水・塩も能登産。

住所:石川県七尾市能登島須曽町42-4
TEL:0767(85)2150
1室2名利用で1泊2食付き1名6万5000円~
基本のコースでは旬の魚介類のにぎりもしくは料理を提供