杵島直美さん直伝、新米の洗い方・水加減・炊き方

材料(3合分)
・米……3合(540ml・450g)
・水……600ml
洗い方(1)ボウルに米を入れてかぶるくらいの水を入れ、指を開いて大きく2~3回混ぜ、ざるに受けて水を捨てる。
直美 最初はささっと汚れ落とし。ざるに受けるのは米が流れないためなので、全部ざるに入らなくても水さえ切れればOKです。
(2)新しい水を注ぎ、指を軽く開いて10回程度混ぜて、同様にざるに受けて水を捨てる。これを2~3回くり返す。
直美 昔は米を洗うことを「研ぐ」といってシャカシャカと何度も洗っていたけど、強く洗うと米がつぶれてしまうので注意してください。
(3)たっぷりの水で1時間ほど浸水する。

(4)米をざるに上げてしっかり水気を切る。

直美 左が浸水前、右が浸水後。全然違うでしょ。古米も新米も同じだけど、ふっくら炊くためには米にしっかり浸水させることが大事なの。
(5)文化鍋に米を入れて水を加える。
直美 新米は水分が多いので、もとの米の量に対して水の量は2割増しが基本。米3合(540ml)なら水の量は648mlだけど、新米なので600mlにします。1割弱少なめですね。
(6)中火にかけ、ふつふつと沸き始めたら弱火にし、9分炊いて火を止める。
直美 沸くまでだいたい5分ほどかしらね。吹きこぼれそうになったタイミングで弱火にしてね。
(7)10分蒸らして、しゃもじで鍋底から返すようにざっくり混ぜる。
今回使った道具はこちら

きじま家のスタジオに眠っていた、ご飯を俵形にする木製の抜型。直美さんに「どこかにあるから!」といわれ、りゅうたさんが探し出しました。型を水で濡らしてご飯を詰め、ギュッと押しながら抜きます。

りゅうたさんによると、こうした古きよきものを実家で探すことを仲間内で「実家ディグ(dig=深く掘る)」というそう。「dig」 はもともとDJが山のようなレコードから掘り出し物を探すという意味で誕生した言葉。古きよきものが眠る実家は宝の山ということで、今回はまさに「実家ディグ」。いろいろな抜型が出てきて直美さんとひとしきり懐かしんだそうです。
今は木製以外にも大小さまざまあり、手軽に手に入ります。型抜きするだけでご飯がふだんとは異なる表情になるので、ぜひお試しください。
・【前編】きじま家の思い出、レシピのポイント解説はこちら>>・連載「きじま家三代、旬のおかずレシピ」の記事一覧はこちら>>

杵島直美(きじまなおみ)料理家であり母である故・村上昭子のアシスタントを経て独立。和食を中心とした家庭料理のほか、漬物や梅干しなど季節の保存食レシピに定評がある。料理番組や雑誌、新聞、書籍をはじめ、講演会など幅広く活動する。旅好きで、最近はひと月の1/3は調理道具を持って全国各地のオートキャンプ場や、自炊のできる湯治宿を訪れる。旅先で旬の食材を調達して調理し、その土地ならではの味を楽しむ。
インスタグラム:
@tezukurinaomiきじまりゅうたアパレル会社のブランドディレクターを経て料理を学び、母・杵島直美のアシスタントを5年務める。28歳で独立し、テレビ、雑誌、新聞、書籍をはじめ、イベントや講演会で活躍。ポイントをおさえて手軽でおいしく作れる料理動画も人気。軽妙でわかりやすいトークと、オリジナリティあふれる料理をモットーにしている。趣味はサーフィン、山歩き、音楽鑑賞。
インスタグラム:
@ryutakijima
村上昭子(むらかみあきこ)(1927~2004)東京都出身。呉服店の三女として生まれ、従業員らの食事作りを手伝いながら育つ。昭和20年、国民生活学院で本格的に料理を学ぶ。結婚後は夫の仕事関係の客が多く、また親類や知人も頻繁に出入りしていたため、料理でもてなす日々を過ごす。にぎやかな食卓が大好きでお酒も大好き。学生時代からの縁で、料理番組のアシスタントを頼まれたことがきっかけで料理家に。作りやすくておいしい、昔ながらのおふくろの味で人気を博す。