きじま家三代、旬のおかずレシピ(3)前編 親子三代にわたる料理家、杵島直美(きじま なおみ)さんときじまりゅうたさん。本連載では、お二人の母であり、祖母である家庭料理研究家の第一人者、故・村上昭子さんの思い出とともに、長く愛されてきたきじま家のレシピをご紹介します。第3回はきじまりゅうたさんによる、初夏の食材・グリーンピースを使った「豆ごはん」をご紹介。きじま家の定番お供「焼きたらこ」とともに、2日にわたってお届けします。
※村上昭子さんについては記事末尾でご紹介
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「さや」の煮汁で風味豊かに炊き上げ、グリーンピースを加えて色鮮やかに

杵島直美さん(以下直美)&きじまりゅうたさん(以下りゅうた) こんにちは!
直美 5月ですね。暑い日は真夏のよう。過ごしやすい時季が短くなってきたわね。
りゅうた 本当に。日本の気候が変わって、今後は旬も変化していくだろうね。
直美 そうね。とはいっても我々にはまだまだ昭子さんの料理の思い出がたくさん残っていて、そう簡単に変わらないわ(笑)。
りゅうた そうだね。香りや舌の記憶って一瞬で当時に戻してくれるから。ということで、連載第3回は初夏の味。前回に引き続きボクが担当です。
りゅうた 今回の旬の食材はこちら。「グリーンピース」で豆ごはんです。
直美 あぁ、昭子さんよく作ってた。豆をゆでた汁で米を炊き、豆はあとで混ぜ込むタイプでしょ?昭子さんの炊き込みご飯って、具材の煮汁で炊くレシピが多かったわよね。
りゅうた そうそう。米に生の豆を載せて一緒に炊飯するのが一般的だけど、豆のゆで汁で炊いて、後から豆を入れるのが昭子さん直伝のやり方。ご飯に香りや味が移っておいしいし、豆の色も鮮やかに残って、ゆで汁の中で冷ますからしわも寄らない!
直美 私もその作り方だわ。白いご飯に鮮やかな緑が映えて、きれいよね。目にもごちそう。
りゅうた 時間が経つとしわが寄って退色しちゃうけど、できたては気分が上がるよね。実は最近、より風味が増すように「さや」も使ってるんだ。
【りゅうたさんのひと工夫】
さやを煮出して、煮汁に豆の豊かな香りを移す

さやから豆を出したら、先にさやを1%の塩水をゆっくり煮出します(弱火で約15分)。煮汁がうっすら緑色に染まり、よい香りに。この煮汁で豆を煮るとより風味が増します。
直美 あら、ホントいい香り!今までさやを捨ててたわ、もったいない。私もこれやろう、いいこと聞いたわ。
りゅうた グリーンアスパラガスをゆでるとき、皮も一緒に入れると風味が増すっていう話を思い出してね。グリーンピースでも試したらおいしくて、それ以来このやり方。
直美 昭子さんもきっと感心してるんじゃないかしら。そうそう、昭子さんで思い出したんだけど⋯⋯。