〔連載〕栗原心平のおもてなしレシピ「心平レストラン」へようこそ 競技ゴルフに邁進する栗原心平さんたっての希望で、連載第2回のゲストはプロゴルファーの宮里優作さんに。料理は宮里さんのリクエストに応えて、心平さん流“沖縄メニュー”でおもてなしスタートです。
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第2回(前編)
沖縄ゆかりの味覚をコース仕立てに
ゲスト・宮里優作さん(プロゴルファー)

「沖縄出身の宮里さんに、沖縄料理を作るのは非常に緊張します」(栗原さん)
「間近で作る姿を見ると、おいしさが増します」(宮里さん)
栗原(以下K) お目にかかれて感無量です。僭越ながら、競技ゴルフをしていまして。宮里さんの初優勝シーン、震えました。
宮里(以下M) ありがとうございます。2013年「ゴルフ日本シリーズJTカップ」、デビュー11年目での初優勝でした。
K その映像を何度も見てはもらい泣きしています。現役のアスリートならではの、ふだんのお食事は?
M 気をつけていることが量を摂りすぎないこと。1週間に一度、半日から一日近く断食。お水だけにして内臓を休めています。
K 試合期間中はどのように?
M 火曜が練習ラウンド、水曜がプロアマ戦、木曜から日曜までトーナメント戦。休日は月曜のみですがこの日はトレーニングです。
K さすがハード。せっかくの機会ですからスイングでお訊きしたいことが……レッスンお願いします!
上体の力を抜く、手は支えているだけなど、プロならではの的確なアドバイスに唸る。
K リクエストいただいたのが「ゴーヤーチャンプルー」「茶碗蒸し」「ドライカレー」です。ここに2品をプラスして、宮里さんゆかりの沖縄らしい組み合わせをご用意しました。お好きなものからどうぞ。
すべての具材が合わさったら、フライパンをあおり、炒める。
M おお、目移りしますね。悩ましいですが久々一年ぶりに食べる「ゴーヤーチャンプルー」から。うわっ、おいしい!
K 脂と塩の利かせ方が味の決め手になると踏んでいますが、沖縄ではどうですか?
M 我が家もですが、おそらくみなさん、市販の“ゴーヤーチャンプルーの素”を使っているかと。かけて炒めれば完成するというもので、沖縄ならどこのスーパーでも売っています。
K そんな秘密兵器が(笑)。
リクエスト以上のお料理に驚く宮里さん。食べっぷりもお見事。
M 心平さんのチャンプルーはゴーヤー、豆腐、豚肉それぞれの味わいよく、すっきりとおいしいです。次、“ソーキ”いただきます。
K ソーキそば(沖縄そば)をオマージュしたスープです。味のベースは塩にしました。
M 沖縄は北部と南部とでだしが変わりますが、私は煮干し系をよくいただくかも。塩とせり、すごく合いますね。
K よかったぁ。ではポテサラを。“にんじんしりしり”を加えてほんのり沖縄風にしてみました。
M お気遣いうれしいなぁ。わぁ、ふわっとしています、初めての食感と味、ハマりそう。
K ふふ、正体は生クリームです。
おもてなしコース①
豚の脂と塩のうまみ際立つ「ゴーヤーチャンプルー」
材料(2人分)ゴーヤー………150グラム(わたを含む)
木綿豆腐………1/2丁(150グラム)
卵………2個
塩………ひとつまみ
サラダ油………大さじ1
豚バラ肉(薄切り)………100グラム
【A】
塩小さじ………1/6
黒こしょう………適量
削り節………2グラム
黒こしょう………適量
作り方(1)ゴーヤーは縦半分に切りわたを取り除き、5ミリ厚さに切る。
(2)豆腐はキッチンペーパーを二重にして包み、軽めの重しをのせて15分ほどおき水きりをする。水きりしたら6等分に切る。
(3)ボウルに卵を割り入れ、塩を加えて溶きほぐす。
(4)フライパンにサラダ油を熱し、豆腐を並べ入れ、蓋をして中火で焼く。両面に焼き色がついたらいったん取り出す。
(5)同じフライパンにゴーヤーを入れ、中弱火であまり動かさずにじっくりと火を入れる。焼き色がついてくったりとしたら端に寄せ、空いたスペースに豚肉を入れ、ほぐしながら強火で焼く。
ゴーヤーを端に寄せて、豚肉を炒めるスペースを空ける。
(6)肉の脂が出てきたら豆腐を戻し入れ、全体を混ぜ合わせながら炒める。【A】で味をととのえたら、フライパンの鍋肌から溶き卵を回し入れ、削り節を加える。卵が固まりはじめたらまわりから大きく混ぜ、半熟状になったら火を止め器に盛りつける。黒こしょうを挽く。
おもてなしコース②
滋養溢れる「沖縄そば風スープ」
材料(3~4人分)豚スペアリブ………400グラム
水………1l
酒………50ml
削り節………20グラム
塩………小さじ 1/2
醬油………大さじ1
せり………適量
みょうが………1個
ヒハツ(ピパーチ)パウダー………適量
作り方(1)せりは3センチ長さ、みょうがはせん切りにして冷水に10分ほどさらし、キッチンペーパーなどで水気を拭き取る。
(2)鍋にスペアリブ、水、酒を入れて強火にかけ、沸いたら蓋をして弱火で40分ほど煮る。スペアリブを取り出し、残ったスープに削り節を加えて火を止める。冷めたらキッチンペーパーなどでこす。
(3)鍋に(2)のスープ、スペアリブを戻し入れて火にかける。沸いたら塩、醬油を加えひと煮立ちさせたら火を止める。
(4)器に盛り、(1)をのせヒハツパウダーをふる
おもてなしコース③
にんじんしりしり風「ポテトサラダ」
材料(作りやすい分量)じゃがいも………300グラム
にんじん………100グラム
卵………2個
オリーブ油………大さじ1
塩………小さじ 1/3
黒こしょう………適量
【A】
パルミジャーノ・レッジャーノ………5グラム
生クリーム………100ml
塩………小さじ1/4
レモン果汁………大さじ1
作り方(1)じゃがいもは皮をむいて3~4センチ角に切る。鍋に入れたっぷりの水を注いで強火にかける。
(2)沸騰したら弱火にし、竹串がすっと通るほど柔らかくなったらゆで汁を捨てる。鍋をゆすりながら強火にかけ、粉ふきいものようになったら火を止める。ボウルに入れ、マッシャーでなめらかになるまでつぶす。
(3)にんじんはしりしり器(粗めのおろし金でもよい)ですりおろす。卵は別のボウルに割り入れて溶きほぐす。フライパンにオリーブ油を熱し、にんじんを強火で炒める。にんじんの色が変わったら卵液を流し入れ、塩、黒こしょうをふり手早く混ぜ合わせる。卵に火が入ったら火を止める。
(4)(2)のボウルに【A】を加えて混ぜ合わせる。全体が混ざったら(3)を加えてさらに混ぜ合わせる。
栗原心平(くりはら・しんぺい)
1978年静岡県生まれ、神奈川県育ち。幼い頃から得意だった料理の腕を生かし、「ごちそうさまを通じて家族を幸せにする」をモットーにさまざまなレシピを提案。雑誌やテレビなどを中心に活動。著書多数。
宮里優作(みやざと・ゆうさく)1980年沖縄県生まれ。兄・聖志、妹・藍とともにプロゴルファー三兄妹として活躍。大学時代に日本アマほか主要タイトルを総なめに。プロ転向は2002年。2017年、自身初の完全優勝を達成。日本ゴルフ界をリードする存在。大和ハウス工業所属。
(後編へ続く。
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