〔新連載〕栗原心平のおもてなしレシピ「心平レストラン」へようこそ 料理家の栗原心平さんがホストとなり、ゲストのリクエストに応えた料理とゲストに味わっていただきたい料理を振る舞う連載がスタートしました。第1回は“演歌界の貴公子”こと、歌手の山内惠介さん。共通の知人を介して親交を深め、今や信頼し合える友となった二人ですが、仕事で会うのは初めてとのこと。コロナ禍を契機に料理に目覚めた山内さんがオーダーしたのは「鍋料理」。あつあつ鍋を目の前に、まずは乾杯!
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第1回(前編)
あつあつ鍋料理を囲んで乾杯!
ゲスト・山内惠介さん(歌手)
「おいしいものとおいしいお酒で繫がっている2人です」──栗原さん
「たまにしか会えないけれど、会うと2軒、3軒……長いんです(笑)」──山内さん
山内(以下Y) 初めてお会いしたのは何年前でしたっけ? いつも本当に手際よくおいしいものを作る栗原さんをテレビで見ていて、ずっと会いたいと共通の知人にお願いしていました。やっと会えたという喜びでいっぱいでした。
栗原(以下K) 4年ほどですかね。行きつけのお店が同じで「昨日いらっしゃいましたよ」なんてニアミスをしていて。ようやくお会いしたときに、「こんなにもオーラを消せるものか」と驚き声にしました。失礼ですよねぇ。
「鴨の脂が鍋全体の一体感を整えてくれます」と、鴨鍋の準備をする心平さん。
Y ホント酷い感想。でもね、包み隠さず言ってくださるのがうれしくて。
K その後、コンサートを観てさらにびっくり。普段と真逆。格好よすぎて、持って生まれた人にしかできないステージでした。歌も素晴らしいけれど、おしゃべりも上手で引き込まれます。
Y ありがとうございます。僕も心平さんも出会う人が多いから、つい流しがちになっちゃう。でも心平さんはコンサートに来てくださるし、一緒に飲みにも行ける。噓がない、いつもニュートラルなところに惹かれます。
「相手のことを慮って作ってくださる心平さんの心遣いもうれしいですね」と山内さん。
K 食の好みが合うというのも気が合う理由ですよね。今日の「鴨鍋」の理由は?
Y 締めにおそばを食べたくて。僕はいつも締めから逆算して鍋を選ぶ。麺で締めるなら水炊き、お米ならしゃぶしゃぶというように。わぁ、クレソンが入っているんですね。おしゃれ。長ねぎも焼き目があっておいしい! 素人は焼かずに入れがちですがこの手間がよりおいしくしている。心平さんの手料理は初めてですが、輪郭がはっきりしていてとてもおいしい。
冬場は自宅でも、おもてなしでもよく登場するという「栗原家の鴨鍋」。せりも鴨に合うが、よりライトに味わえるクレソンを使う。そばは別鍋でゆでたものをひと煮立ちさせる。
K 喜んでいただけてよかった。では、そろそろ締めのそばにしたいので、お鍋をさらいましょう、さあ、食べて食べて。
おもてなし鍋①
締めのそばも絶品「栗原家の鴨鍋」
材料(2人分)合鴨むね肉………1枚(約300グラム)
ごぼう………100グラム
長ねぎ………150グラム
絹ごし豆腐 ………1/2丁(150グラム)
【A】
醬油………大さじ3
酒………大さじ2
みりん………大さじ1
砂糖 ………大さじ1
塩………小さじ1/2
かつおだし………適量
クレソン………2束
そば(乾麺)………2束(180グラム)
長ねぎ*薬味用(小口切り)………適量
作り方(1)鴨肉は余分な脂を切り落とし、7~8ミリ厚さのそぎ切りにする。
(2)ごぼうはささがきにして水にさらし、水気をきる。長ねぎは4センチ長さに切る。豆腐はキッチンペーパーを二重にして包み、重石をして30分ほど水きりをする。
(3)【A】を混ぜ合わせ、かつおだしを足して液量が700mlになるように計量する。
(4)フライパンを中火で熱し、油をひかずに(2)の長ねぎを焼く。焼き色がついたら返して両面を焼く。焼けたら取り出して火を止める。
(5)鍋に(3)と(4)を入れて中火で煮る。沸いたら鴨肉、ごぼうを加えてさらに煮る。肉と野菜に火が入ったらクレソンを加え、さっと煮たら火を止める。
(6)器に盛り、薬味用の長ねぎを添える。
締めの鴨南蛮そば

(1)そばは袋の表示どおりにゆで、氷水にさらしたら水気をきる。
(2)鍋の具材が減ったら、そばを加えてひと煮立ちさせる。
(3)長ねぎを散らす。好みで七味唐辛子をふってもよい。
栗原心平(くりはら・しんぺい)1978年静岡県生まれ、神奈川県育ち。料理家栗原はるみを母に持ち、幼い頃から得意だった料理の腕を生かし同じ道に。「ごちそうさまを通じて家族を幸せにする」をモットーにさまざまなレシピを提案。雑誌やテレビなどを中心に活動。著書多数。
山内惠介(やまうち・けいすけ)1983年福岡県糸島市生まれ。“ぼくはエンカな高校生”というキャッチフレーズでデビュー。2025年には25周年を迎え、記念曲「北の断崖」や椎名林檎さんとタッグを組んだ「闇にご用心」が話題を集め、第67回日本レコード大賞最優秀歌唱賞を受賞した。
(後編へ続く。
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