新しい豆から、淹れ方、アレンジまで 進化するコーヒーの楽しみ 最終回(全4回) 世界第4位のコーヒー消費量を誇る「コーヒー好き」の国・日本。身近な飲み物であるコーヒーが近年、進化・多様化しています。個性ある豆が現れ、精製や焙煎の技術も向上。クオリティの高いコーヒーに出合う機会が増えています。そんな今だからこそ知りたいプロの淹れ方や、新しいコーヒーの楽しみ方をご紹介します。前回の記事はこちら>>
初夏を爽やかに彩る アレンジコーヒーレシピ6選
牛乳やフルーツ、お酒とも相性のよいコーヒー。バリスタやコーヒーカクテルの大会で21回の受賞歴を持つ、スカイツリー麓にある「UNLIMITED COFFEE BAR」に豆の個性も楽しめる6つのアレンジレシピを教えていただきました。

アレンジコーヒーレシピ
ワンランク上のアイスコーヒー「コールドブリュー」
時間をかけてゆっくり水出しすると、味にまるみが出て、風味も豊かに仕上がります。香りを楽しむためにワイングラスでどうぞ。
◆材料 コーヒー粉中挽き80g、浄水(軟水)1リットル
◆作り方
(1)フィルターパックまたは水出しポットに粉を入れる。
(2)浄水を入れ、常温で6~8時間抽出する。気温によって濃さが変わるので、味見をしながら時間を調整する。夏場は6時間、冬場は8時間が目安。
(3)粉を取り出し、フィルターでこす。
コーヒーがふわりと香る「ミルクブリュー」
牛乳にコーヒーの香りが溶け込んだ優しい味わい。コーヒーがあまり得意でないかたや、お子さまにもおすすめです。
◆材料 コーヒー粉中挽き80g、成分無調整牛乳1リットル
◆作り方
(1)フィルターパックまたは水出しポットに粉を入れる。
(2)牛乳を入れ、冷蔵庫で6~8時間抽出する。
(3)粉を取り出し、フィルターでこす。
柑橘と炭酸で爽やかに「ゲイシャスカッシュ」
エスプレッソはぜひゲイシャ種のものを。華やかな味わいがレモンと相性抜群です。暑い日におすすめのすっきりとした一品。
◆材料 ゲイシャ種エスプレッソ1ショット(約30ml)、炭酸水適量(グラスの七分目)、シュガーシロップ20~30ml、レモン輪切りスライス・レモン果汁各適量、氷適量
◆作り方
(1)レモン輪切りスライスをグラスの側面に沿わせ、氷を入れる。
(2)レモン果汁、炭酸水、シュガーシロップを入れてよく混ぜる。
(3)ゲイシャ種エスプレッソを静かに注ぎ、セパレートさせる。
テーブルが華やぐルビー色「ベリーのコールドブリュートニック」
ポイントはナチュラルプロセス(前回記事「パッケージの読み方」の精製・精選方法を参照)のコーヒーを使うこと。赤ワインのような複雑な風味とベリーが好相性です。おもてなしにもぴったり。
◆材料 ナチュラルプロセスのコールドブリュー(「コールドブリュー」のレシピ参照)40~50ml、トニックウォーター適量(グラスの7分目)、ハイビスカスシロップ10~20ml(グレナデンシロップでも可)、ミックスベリー・ドライラズベリークランチ各適量
◆作り方
(1)グラスの縁にラズベリークランチをつける。
(2)(1)のグラスにハイビスカスシロップ、トニックウォーターを入れて混ぜる。
(3)コールドブリューを静かに注ぎ、セパレートさせる。ミックスベリーを浮かべる。
定番カフェラテに一工夫「ベリーのアイスカフェラテ」
おなじみのアイスカフェラテに、ベリーの果肉感と甘酸っぱさをプラスしました。オレンジなどの柑橘類に替えても美味。
◆材料 エスプレッソ1ショット(約30ml)、牛乳適量(グラスに半分ほど)、ミックスベリーソース20~30g(ベリージャムやベリーシロップでも可)、氷適量
◆作り方
(1)グラスに氷を入れ、ミックスベリーソース、牛乳、エスプレッソの順で注ぐ。氷に当てるようにして注ぐときれいにセパレートする。
店舗人気No.1の大人の味「エスプレッソマティーニ」
特別な日にいただきたいコーヒーカクテル。エスプレッソの風味が華やかで気品のある味わいです。甘さはお好みで調節して。
◆材料 エスプレッソ2ショット(約60ml)、ウオツカ15ml、お好みのリキュール10ml(チョコレートやフルーティな甘口リキュールがおすすめ)、シュガーシロップ10~20ml(苦めがお好みの場合はなしでもOK)、氷適量
◆作り方
(1)シェイカーにウオツカ、リキュール、エスプレッソを入れて混ぜる。味を見て、好みの甘さになるようシュガーシロップを加える。
(2)氷を入れて30~40回シェイクする。
Information
UNLIMITED COFFEE BAR
東京都墨田区業平1-18-2 1階
〔特集〕新しい豆から、淹れ方、アレンジまで
進化するコーヒーの楽しみ(全4回)
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『家庭画報』2023年6月号の特集「進化するコーヒーの楽しみ」にて、ブルーマウンテンコーヒーのおいしさの秘密や楽しみ方をご紹介くださった、駐日ジャマイカ大使のショーナ-ケイ M. リチャーズさん。このたび、定期購読者の皆さまを特別なイベントに招待してくださいました。詳しくはこちら>>>
撮影/本誌・坂本正行
『家庭画報』2023年6月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。