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京都「瓢亭本店」14代主人・髙橋英一さんが語る。歴代の樂、永樂のうつわ話

築400年、茅葺きの茶室「くずや」を拝見

「くずや」の床の間
「くずや」の床の間。花器は樂家15代樂 直入造。襲名披露の個展の折に求めたもの。

今回の特別食事会は、創業時からある茅葺きの茶室「くずや」でのお茶のもてなしから始まります。四畳半と二畳台目からなるくずやは、時代を経た塗り壁、侘びた板床など、この空間そのものが美術品ともいえます。

床には表千家13代家元即中斎が書を、裏千家14代家元淡々斎が画を描いた軸「忙中閑」が掛けられます。髙橋英一さんが自庭で育てた椿が樂 直入の器に入れられると、凜とした清々しい空気が流れます。

その後、広間に移動し、髙橋さんの“うつわ話”とともに名器の数々を拝見します。

樂家歴代の向付
瓢亭で長く受け継がれている樂家歴代の向付。茶懐石では最も美しく、用途の幅広さを兼ね備えた器は、個性的な意匠の器が多い。手前から、熨斗向付(14代覚入造)、百合向付(4代一入造)、青舟形向付(9代了入造)、舟形織部(13代惺入造)、鶴菱向付(9代了入造)。特別食事会では、名物の鯛のお造りが熨斗向付で出される。

食事会では鯛のお造りが樂の向付に盛りつけられ、目と舌で楽しみ、手にとる幸せも味わえます。歴史を刻む空間に主人の好みのコレクションが揃えられ、さらに冬の美味までも堪能できる──これまでの名品鑑賞や食事会とはひと味違う「料亭美術館」。

14代、15代のご主人の話を聞き、その人柄にも触れながら料亭の真髄を知る、またとない機会になることでしょう。

14代髙橋英一さんと15代当主の義弘さん
自身の好みで集めた器を手にする14代髙橋英一さんと15代当主の義弘さん。京都の老舗料亭ならではの器が一堂に会する、またとない機会になる。

瓢亭本店(ひょうていほんてん)
京都市左京区南禅寺草川町35
TEL:075(771)4116
営業:11時〜19時30分(入店) 水曜定休

料亭美術館(2) 特別食事会
『歴代の樂・永樂鑑賞と懐石を楽しむ』のご案内

日時:2021年2月22日(月)の昼と夜、23日(火・祝)昼
昼の部:12時受付、15時15分終了予定
夜の部:17時45分受付、21時終了予定
参加費:1名5万円(税・サービス料別)
募集人数:各回20名
応募方法:瓢亭本店に直接お電話でお申し込みください。(TEL:075-771-4116)
受付期間:〜2021年2月9日(10時〜17時)

最少催行人数10名。それに満たない回は中止とさせていただきます。ほか、状況により開催されない場合があります。

応募多数の場合は抽選。参加者には店より電話で連絡し、その後の手続きを説明いたします。キャンセルポリシーについては直接お問い合わせください。参加費には飲料代は含まれません。展示内容、料理の内容や器などは変更になる場合があります。食事は広間で相席となります。

撮影/本誌・坂本正行 取材・文/西村晶子 取材協力/梶古美術

『家庭画報』2021年2月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。

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