美味手帖
2020/08/03
本当の豊かさ宿る「昭和遺産」 第9回(全14回) 世の中は、デジタル化、スピード化が急速に進み、私たちの暮らしはますます便利で快適なものになりました。しかし、はたして私たちは幸せを手にすることができたといえるのでしょうか。私たちの暮らしはどこかで、大切なものを置き忘れてしまっていないでしょうか。義理人情に厚く、おせっかいで、濃密な人間関係に支えられた昭和という時代。どこか不器用でアナログな“昭和”を見つめることで、合理性一辺倒ではない、暮らしの豊かさを再発見していきます。前回の記事はこちら>>
創業明治23年、埼玉県長瀞にある天然氷の蔵元「阿左美冷蔵」の一番人気メニュー「蔵元秘伝みつのかき氷」。白餡、あずき餡など3種から選べる。
TEL:0494(62)1119(繁忙期不通)
シャカシャカと大きな鋸のこぎりで氷を切る氷屋さんの音。飛び散る氷片。そして、鋳物の重たそうなかき氷器から、勢いよくみるみるうちに山盛りとなるかき氷。口に含むと溶けるようでいて意外にしっかりと歯ごたえがある。
02 創建当時の姿に復原! 往年の赤レンガ造りの佇まいを受け継ぐ「東京駅丸の内駅舎」
03 まるで昭和にタイムスリップ! “懐かしの昭和”が盛りだくさんの町、豊後高田(大分県)
04 懐かしいあの頃に戻って! 東京・雑司が谷に現存する昭和レトロな駄菓子屋さん
05 今見直したい、日本の“涼の知恵”。「住まいの衣替え」という発想で夏を乗り切る
06 懐かしいあの頃に思いを馳せて。今も昔も楽しい、子供の草花遊び
07 花火で夕涼み、縁台に集う。昭和の「団欒のよりしろ」に今、学ぶべきこと
08 「“何もないけれど、どうぞ”といえるのが嬉しかった時代です」江上栄子さん(料理研究家)
09 夏といえば、なんといってもかき氷! 天然氷にこだわる老舗「阿左美冷蔵」
10 懐かしいあの味、家族で行った洋食屋――文・平松洋子(エッセイスト)
11 昭和の愛すべきシンボル。日中友好の親善大使 、パンダのランラン・カンカン
12 銭湯の人情に支えられて――文・ヤマザキマリ(漫画家・随筆家)
13 金継ぎや手縫い雑巾に宿る“もったいない”の心――談・小山薫堂(放送作家)
撮影/久間昌史
本誌が考える【昭和遺産】とは、昭和時代に生み出されたもの、もしくは昭和時代に広く一般に親しまれたもので、次世代へ継承したいモノ、コト、場所を指します。
『家庭画報』2020年8月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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